アップル、EV破棄でこの夏のAI絡みの期待高まる AI銘柄に化けられるか!=米国株個別
(NY時間10:56)(日本時間00:56)
アップル<AAPL> 181.18(-1.45 -0.79%)
アップル<AAPL>は今週、10年に渡って続けてきた電気自動車(EV)の開発プロジェクトの破棄を発表した。同時に、そこでの2000人規模の人材の多くを人工知能(AI)開発に振り向けるとしている。これを受けて市場では、アップルのAIへの期待を高めている。株式市場でもネガティブな反応は示されていない。
アップルはまだ、具体的なAIの計画を発表していないが、この夏の同社のWWDC(世界開発者会議)でクックCEOが、同社初のAIの発表を行うのではとの期待が高まっている。
アナリストは今後発表される可能性のあるものとして、「アイフォーン16でのAIサポートの新プロセッサー」、「iOS18オペレーティングシステムでのAIまたは大規模言語モデルの新機能」などを期待しているようだ。「Siri」と「メッセージ」のアップデートにより、受信したメールの要約などの新機能が可能になると期待しているという。
EVの開発中止は確かに経済的なマイナス面もある。年間2000万台ものEVの総アドレス可能市場がなくなること、そして収益分散化のメリットも失われる。今年の同社株は約5%下落しており、マグニフィセント7の中でも遅れをとっている。
ただ、AI絡みの発表次第では、AI関連株に化ける可能性もあるのかもしれない。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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