アジア株 上海株は9日ぶり反落も当局の「相場支配」で下げ限定的 来週の全人代への期待感も

アジア株　上海株は9日ぶり反落も当局の「相場支配」で下げ限定的　来週の全人代への期待感も

東京時間11:12現在
香港ハンセン指数　　 16636.55（-89.31　-0.53%）
中国上海総合指数　 2992.20（-12.68　-0.46%）
台湾加権指数　　　　 18924.25（+35.06　+0.19%）
韓国総合株価指数　 2650.74（-16.96　-0.64%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 7641.60（-1.98　-0.03%）

アジア株はまちまち。

上海株は9営業日ぶりに反落。ただ、当局の相場支配下にあるため下げは限定的。大きく下げるようであれば当局が規制強化や介入を行う可能性がある。
当局は相場を混乱させるような（下落させるような）クオンツ取引や異常取引の監視を強化する。また、株取引開始時と終了時の30分間の保有株式を減らすことを禁止。先週に続ききょうも取引開始30分経過後に株価は下げ幅を拡大している。

専門家によると、多くの投資家は中国株に対し依然として「アンダーウェイト」にしており、2015年同様、株価はV字回復を描くことができず、底を打つまで数カ月かかるだろうと指摘。米モルガンスタンレーによると、年初からの株価上昇でもヘッジファンドは中国株のショートポジション増やし続けているという。長引く不動産不況にデフレ問題、当局による締め付けを受け、投資家が戻ってくるまで時間がかかる可能性。3月5日から開幕する全人代への期待感は徐々に広まるだろう。ただ、大規模な支援策が出なければ再び株価は失速する恐れ。中国CCTVによると、当局は自動車や家電などの製品の売り上げ拡大を目指す方針だと報じている。

韓国株は0.64%安。企業バリューアップ（価値上昇）プログラムの内容が期待外れだったもよう。また、政府は同プログラムの詳細を今年下半期に発表すると明かしたことも失望売りにつながっている。投資家らはきょう詳細も公表されると期待していた。保険や証券、銀行など金融株が総じて下落。自動車やエネルギー関連の一角も下落している。