午後のドル円は上値が重い、150.20台まで押し戻される=東京為替概況
午後のドル円は上値が重い、150.20台まで押し戻される=東京為替概況
午後のドル円は上値が重い。ドル円は、午前に日経平均が1989年12月29日終値の史上最高値を上回る水準まで上昇したことを背景に、リスク選好の円売りで一時150.46付近まで強含んだ。しかし、午後に入り、植田日銀総裁が物価動向について「デフレではなくインフレの状態にある」と発言したことから、早期のマイナス金利解除の見方が強まり、この日の上げを帳消しにして、150.20台まで押し戻された。その後、鈴木財務相が「為替動向を高い緊張感を持って注視」と発言したほか、日経平均が1989年12月29日のザラ場高値も上回り、史上初の3万9000円を突破したが、市場の反応は限定的で、150.20台で小動きが続いた。
クロス円はおおむね上げ一服。日経平均やアジア株、米株価指数先物の時間外取引の上昇を背景に、リスク選好の動きでやや円が売られた。ユーロ円は午前に一時162.93付近まで、豪ドル円は98.68付近まで、NZドル円は93.22付近まで上昇したあと、午後は伸び悩みをみせた。
ユーロドルは午後にドル売りが優勢となり、一時1.0838付近まで強含んだ。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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