週末控えて静かな取引が続く、ドル円は149円台前半=ロンドン為替概況
週末控えて静かな取引が続く、ドル円は149円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、静かな取引が続いている。ドル円は序盤に149.22近辺に下げたあと、149.58近辺に高値を伸ばして昨年12月27日以来の高値水準をつけた。しかし、その後は149円台前半に取引が落ち着いている。ユーロドルは1.0762から1.0785までの狭いレンジ取引。ポンドドルも1.26付近から1.2635までのレンジ取引と、いずれも小動き。米10年債利回りは4.14%付近から4.17%台へと小幅上昇も、ドル買いの動きは限定的。ユーロ対ポンド取引もこの日は不活発だ。短期金融市場では英中銀の今年の利下げ幅を75bpまで縮小させており、昨年末の150bpから半減している。早期利下げ開始観測はかなり落ち着いてきている状況。ECB当局者では、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が今年の利下げを見送る可能性がある、とタカ派ぶりを示したが、ビルロワデガロー仏中銀総裁とカザークス・ラトビア中銀総裁はいずれも今年は利下げの年となるとインフレ低下を歓迎していた。ただ、利下げ開始時期に関してはデータ次第と明言を避けた。
ドル円は149円台前半での取引。ロンドン早朝に149.22近辺まで下押し、その後に149.58近辺まで上昇。昨年11月27日以来のドル高・円安水準となった。ただ、レンジ幅は狭く落ち着いた取引となっている。米10年債利回りは4.14%付近から4.17%台へと小幅に上昇も目立った反応はみられなかった。昨日の内田日銀副総裁発言で円売り圧力は根強いようだ。
ユーロドルは1.07台後半での取引。ロンドン朝方に1.0785近辺まで買われ、その後は1.0762近辺まで下落している。ややドル買い優勢も、レンジは狭い。ユーロ円は前日NY終値を軸に、160.77から161.26まで上に往って来い。対ポンドでは目立った方向性をみせず。ECB当局者らからはタカ・ハト両面の発言がみられたが、おおむね年内の利下げを示唆していた。
ポンドドルは1.26付近での取引。ユーロドルと同様に前日NY終値を軸に上下動。1.2635近辺まで買われたあとは、1.26付近へと軟化している。ややドル買い優勢もレンジは狭い。ポンド円は188.26近辺から188.87近辺で上に往って来い。ユーロポンドは0.8530台から40台での小幅の振幅にとどまっている。短期金融市場では年内の英中銀利下げ幅を75bpと織り込んでおり、昨年末の150bpからは利下げ期待が落ち着いてきている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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