【これからの見通し】あすの米消費者物価指数を控えて、ドル相場はにらみ合い状態に
【これからの見通し】あすの米消費者物価指数を控えて、ドル相場はにらみ合い状態に
週明けは目立った経済統計発表や、金融当局者の発言予定はみられず。明日の米消費者物価指数の発表待ちとなっている。
ドル指数は先週に激しく上下動したが、水準的には12月に入ってからのドル高水準を維持している。ドル円相場が急落から一服したことや、米雇用統計がやや強含んだことがドル買いを誘ったことが背景となっている。ただ、一段とドル高が進行する勢いにも欠けているようだ。
その中で、ドル円単体でみると、先週の急落の影響が残っており値を戻し切れていない。植田日銀総裁発言で市場には早期のマイナス金利解除観測が高まってきており、先週の急落は円高の面が色濃かった。上値のメドとしては146円ちょうどの節目水準や10日移動平均線146.60レベルなどが注目されよう。
明日の米消費者物価指数(11月)だが、市場予想は前月比については前回と同様に横ばいの見込み。コア前月比は+0.3%と前回の+0.2%から若干の伸び加速見込み。前年比は+3.1%と前回の+3.2%からやや伸び鈍化、コア前年比は+4.0%と前回と同水準の伸びと予想されている。予想段階では、市場反応についての明確な見通しは語りにくい状況だ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ノルウェー消費者物価指数(11月)、トルコ失業率(10月)、トルコ鉱工業生産(10月)など。英米欧などの主要経済指標発表は予定されていない。
発言イベント予定では、NY時間に入ってから、NY連銀調査1年インフレ期待(11月)の発表、米3年債入札(500億ドル)米10年債入札(370億ドル)などが実施される。NY時間は米債動向をにらんだ展開となりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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