調整を交えながらもドル安の流れを維持、ドル円149円付近=ロンドン為替概況
調整を交えながらもドル安の流れを維持、ドル円149円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、調整を交えながらもドル安の流れを維持している。ドル円は東京市場での中国発リスク回避相場を受けてロンドン朝方には148.78近辺まで安値を広げた。その後は米債利回りの下げ一服もあって149.30台まで反発。しかし、調整の域は出ず、再び149円付近へと軟化している。欧州株や米株先物がマイナス圏で上値重く推移、NY原油先物が週明けの77ドル付近からロンドン時間には74ドル付近まで下落するなど、リスク警戒的な状況が続いている。米10年債利回りは東京朝方に4.51%付近にいったん上昇も、その後は低下傾向。ロンドン序盤にやや下げ渋るも、再び4.46%付近に低下している。ユーロドルは1.09台前半から一時1.0959近辺まで高値を伸ばした。ポンドドルは1.26台乗せから1.2627近辺まで買われた。この時間帯はかなり神経質に売買が交錯している。ユーロ円は163円台前半、ポンド円は188円を挟んで上下動。ドル円の下げ圧力もあり、いずれも反発局面は長続きせず。
ドル円は149円付近での取引。東京朝方につけた149.67近辺を高値に、その後は売りに押されている。ロンドン序盤にかけては148.78近辺に本日の安値を更新した。その後は149.30台まで反発も、再び149円台割れとなるなど上値は重い。米10年債利回りが4.51%付近から4.46%台へと低下しており、ドル円相場を圧迫している。
ユーロドルは1.09台半ばでの取引。東京午前につけた1.0927近辺を安値に、その後は買いが優勢になっている。ロンドン朝方には1.0959近辺まで高値を伸ばした。その後は売買が交錯も1.0950挟みに高止まりしている。ユーロ円は東京早朝に163.72近辺を高値に、東京午後には162.94近辺まで下落。その後は下げ一服となっており、ロンドン序盤には163.50付近まで反発した。ただ、足元では再び163.10台まで下げている。対ポンドでは売買が交錯しており方向性に乏しい。ドイツIfo経済研究所が公表した最新の企業景況調査によると、11月輸出期待指数は-3.8と10月の-6.3から上昇。2か月連続の改善となった。過去6カ月で最高の水準。ただ、業種ごとに強弱感は分かれており、まだ脆弱性がみられる状況。
ポンドドルは1.26台前半での取引。東京午前の1.2591近辺を安値にその後は買いが優勢に。ロンドン朝方には1.2627近辺の高値を付けた。足元では1.26台前半で売買が交錯しており、東京市場からは高値圏を維持。ポンド円は東京朝方の188.53近辺を高値に、東京午後には187.60付近まで下落。その後はロンドン時間にかけて買戻しの動きとなり、188.20台まで反発している。ユーロポンドは0.8870台から0.8880台で神経質な上下動を繰り返している。ベイリー英中銀総裁は、「利下げに関する議論は時期尚早」とする一方で、「インフレ率を2%まで低下させるのは大変な仕事だ」と前途多難さをにじませていた。英CBIの小売関連指標は改善を示したが、引き続きマイナス圏は脱していなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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