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米雇用統計でドル高が強まる ドル円も一時160.35円付近に上昇=NY為替概況

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米雇用統計でドル高が強まる ドル円も一時160.35円付近に上昇=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、朝方発表の5月の米雇用統計を受けてドル高が強まり、ドル円も一時160.35円付近まで上昇した。途中に突如売りが出て159.75円まで急速に下げたものの、直ぐに160円台に戻す展開。介入かどうかは不明。

 米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が17.2万人増と予想を大きく上回り、前回分も上方修正された。3、4月に続く労働市場の基調の強さが証明され、2月の落ち込みからの持ち直しが一時的ではないことが示されている。失業率も4.3%と低水準を維持し、FRBのタカ派姿勢を正当化する内容ではあった。米国債利回りも急上昇し、短期金融市場では年内のFRBの利上げ確率を完全に織り込んでいる。

 米雇用統計を受けて米株式市場に大きく調整売りが強まり、原油相場も90ドルを一時割り込む中、ドル円は160円台に再上昇。来週以降、日本の当局が再び介入を本格化させるか注目される。

 ユーロドルは1.15ドル台前半まで下げ幅を拡大。きょうの下げで21日線を下放れる展開が見られ、心理的節目の1.15ドルを試しそうな気配が出ている。一方、ドル円は上昇しているものの、ユーロ円は下落。米雇用統計発表の186円台から一気に184円台まで急落。

 来週は11日にECB理事会が予定されているが、複数のエコノミストからは、ECBは年内2回の利上げを実施した後、従来の想定よりも長く金利を据え置くとの見方が出ている。来週の理事会での利上げを予想しており、大半は年末までにもう1回の利上げが実施されると見込んでいる。そうなれば、中銀預金金利は2.50%。2回目の利上げは9月を想定している向きが多い。

 エコノミストは「ECBはインフレ上昇を傍観するつもりはないというシグナルを送りたい」と指摘。「2%目標を真剣に受け止めており、目標を持続的に上回ることを容認しない姿勢を強調したいと考えている」との見方を示した。

 ポンドドルは1.3340ドル付近まで下げ幅を拡大し、200日線を下放れる展開が見られている。目先は5月にサポートされた1.33ドルを維持できるか注目。一方、ポンド円も213円台に下落し、21日線に顔合わせしている。

 英中銀の調査によると、英企業は今後1年間の平均値上げ率を昨年2月以来の高水準となる4%と見込んでおり、エネルギーコストの上昇を消費者に転嫁する姿勢が示された。一方、今後12カ月の予想賃金上昇率は3.4%で据え置かれた。今回の結果は6月18日の金融政策委員会(MPC)の判断材料となる。中東情勢緊迫化によるエネルギー価格上昇が持続的なインフレ圧力になるか、当局者は注視している。

 現在、MPC委員間の意見対立が表面化。一部の委員が利上げ支持に回る可能性を示唆する一方、ベイリー総裁らは経済の弱さを懸念し利上げを急がない構えだ。なお、大半の賃金交渉は妥結済みで、中東情勢の影響はまだ反映されていない。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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