週末前の調整と、中東情勢にらんだリスク回復=NY為替概況
週末前の調整と、中東情勢にらんだリスク回復=NY為替概況
きょうのNY為替市場でドル円は149円50銭を一時割り込むなど、ドル安円高となった。木曜日に150円78銭まで上昇。今日も東京朝に150円41銭を付ける動きとなったが、週末を前にリスク警戒の動きが広がり、ロンドン市場で150円割れをトライ。イスラエル軍主席広報官がガザ地区への陸・空での作戦強化を発表したことで、中東情勢緊迫化を受けたリスク警戒の円買いが出たこともあり、NY市場で下げ幅を広げた。
本日発表の米PCEデフレータは市場予想通りの伸びかくとなり、相場への影響は限定的なものにとどまった。23時のミシガン大学消費者信頼感指数の中での1年後の期待インフレ率が上昇したことも、一瞬買いを誘ったが影響は限定的なものにとどまっている。
ダウ平均が一時400ドル以上下げ、金スポットが5月以来となる1オンス=2000ドル超えを付けるなど世界的にリスク警戒の動きが広がる中で、NY市場は午後までドル売りが続く展開となった。
ロンドン市場で1.0530台を付けたユーロドルは、米債利回りの上昇一服を受けたドル売りに押され1.0590台まで上昇した。しかし1.06の大台を付けきれず、調整売りが入ったことや、リスク警戒から対円でのユーロ売りが出たことなどから1.0550台までユーロ安となった。
中東情勢などを睨み、クロス円は軒並みの下落。ユーロ円は朝方に158円00銭を付けた後、いったん対ドルでのユーロ買いに158円50銭台まで上昇。NY午後にリスク警戒の円買いが強まり、157円89銭まで下げた。
東京市場では182円50銭台を付けていたポンド円も181円05銭を付けるなどクロス円は軒並みの円高となっている。
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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