ドル円は堅調、午後に150.63付近でこの日の高値を更新=東京為替概況
ドル円は堅調、午後に150.63付近でこの日の高値を更新=東京為替概況
東京終盤のドル円は堅調。ドル円は、前日のNY市場終盤に米10年債利回りの上昇を背景に上値を広げ、3日の直近高値150.16を上回り、昨年10月以来およそ1年ぶりの高値となる150.31付近まで水準を切り上げた。東京朝方では、いったん150円ちょうど付近まで調整が入る場面があったが、150円割れには沈まず、その後は一転して150.63付近まで上昇した。昨日4.96%台を付けた米10年債利回りは、この日の午後に一時4.98%台まで上昇し、ドル高の動きを支えた。また、日本10年債利回りは2013年以来10年ぶりの高水準となる0.89%台まで一時上昇。鈴木財務相や村井官房副長官の円安けん制発言の影響は限定的となった。
ドル全面高のなか、ユーロドルは19日以来1週間ぶりの安値となる1.0540前後まで、ポンドドルは4日以来およそ3週間ぶりの安値となる1.2074付近まで水準を切り下げた。ユーロ円は午前に158円半ばまで弱含んだあと、午後は底堅く推移した。
豪ドルは下げ一服。早朝にブロック豪中銀(RBA)総裁が前日発表された豪消費者物価指数(CPI)についてほぼ予想通りとの認識を示したことを受け、豪追加利上げ観測がやや後退。アジア株の下落もあって豪ドル売りが優勢となり、対ドルで昨年10月以来1年ぶりの安値水準となる0.6270付近まで、対円では16日以来の安値水準となる94.25付近まで一時下落した。東京終盤にかけては下げが一服し、やや値を戻している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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