アジア株は下落 中東情勢に中国景気減速懸念 青島ビールは急落、食品安全問題疑惑に関する報道で 香港は休場

アジア株は下落　中東情勢に中国景気減速懸念　青島ビールは急落、食品安全問題疑惑に関する報道で　香港は休場

東京時間11:08現在
香港ハンセン指数　　 17172.13（休場）
中国上海総合指数　 2958.15（-24.91　-0.84%）
台湾加権指数　　　　 16353.64（-87.08　-0.53%）
韓国総合株価指数　 2369.73（-5.27　-0.22%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 6847.90（-52.83　-0.77%）

アジア株は下落、中東情勢緊迫化や中国景気減速懸念が重石。

上海株は続落、昨年10月以来の安値をつけている。不動産投資、新築住宅価格が前月から悪化したことが引き続き懸念されている。中国当局による不動産下支え策にもかかわらず回復の兆しが見られない。先週16日から20日の間に中国上場企業14社が自社株買い・株主による保有株の増加を発表したが、もはや材料視されず。

上海張江高科技園区開発や北京市大龍偉業房地産開発、華遠地産など不動産株が総じて下落している。ハイテクや素材、医療品、資本財関連も軒並み下落。

中国2位のビールメーカーの青島ビールは7%超急落、昨年4月以来の安値をつけている。食品安全問題疑惑に関する報道が懸念されている。工場で従業員とみられる人物がビール原料に放尿している動画がネット上で拡散されている。

台湾市場でアップル「iPhone」の受託生産大手の鴻海精密工業が2.9%安。中国当局が広東省と江蘇省にある子会社に対する調査を実施しているとの報道が懸念されている。調査の詳細については明かされていない。

豪州株は昨年11月以来、およそ1年ぶり安値をつけている。鉄鉱石や金、原油など商品価格の下げが嫌気されており、素材とエネルギー関連が大幅安となっている。

香港市場は重陽節のため休場、あす取引を再開する。