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利上げサイクルはすでに終了も、現在の高金利を当面維持との見方で固めたか=NY為替概況

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利上げサイクルはすでに終了も、現在の高金利を当面維持との見方で固めたか=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は149円台前半での推移となった。午後になってFOMC議事録が公表されたが、為替市場は若干ドル安の反応が見られた。議事録では、慎重に進めることができると全員が合意し、この先の慎重姿勢を強調する内容となっていた。一方、金利は当面、制限的なままであるべきとの考えでも全員が合意している。利上げサイクルは終了の可能性を示唆しているものの、FRBは現在の高金利を当面維持する意向も強調した。

 この日は9月の米生産者物価指数(PPI)も発表になっていたが、ガソリン価格の上昇が影響し、予想を大きく上回る内容となった。ただ、発表直後はドル買いの反応を見せていたが、一時的な反応に留まっている。

 ここ数日の市場は、FRB高官の発言を受けて米利上げサイクル終了への期待が高まっているが、今回の米PPIのデータはその期待を裏付けなかったが、市場は利上げサイクル終了へ期待を変えていない。

 明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、それを確認したいところもあるが、本日のFOMC議事録からも、「現在の利上げサイクルはすでに終了も、FRBは現在の高金利を当面維持する」との見方で市場は一致しつつあるのかもしれない。

 そのような中で、本日もドル高は一服しているものの、利下げ期待が台頭しない限り、本格的なドル安トレンドへの転換は望めないとの見方も少なくない。

 ユーロドルは1.06ドルを挟んでの方向感のない展開となった。21日線を上抜きリバウンド相場に入る気配も見せているが、ユーロ圏の景気の先行きを考慮すると、上値は追いにくい雰囲気もありそうだ。あくまで自律反発の域は出ないとも見られている。

 きょうはドイツの9月の消費者物価指数(HICP)の確報値が公表されていたが、速報値と変わらずの内容となった。ドイツでは2024年までインフレの持続的な低下傾向が続き、今回9月の伸び鈍化はこれからのインフレ低下の最初のもになるとの見方も出ている。

 今回の伸び鈍化は主に昨年6月から8月まで実施していた月9ユーロで公共交通乗り放題の施策に伴う前年のベース効果が主因。昨年9月には元の値段に戻っていたことから、9月の輸送サービスの価格は前年比でマイナス3.9%と、8月のプラス19.8%から急低下していた。

 ただ、この先もドイツのインフレは持続的に低下し、今回はその始まりとなる可能性が高いという。

*ドイツ調和消費者物価指数(HICP)(確報)(9月)15:00
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 4.3%
予想 4.3% 前回 4.3%(前年比)

 ポンドドルも1.23ドルを挟んで上下動。本日1.22ドル台半ばに来ている21日線の上での推移が続き、リバウンド相場への期待感も出ている。ただ、ドル高期待も根強くある中で、こちらも自律反発の域は出ないと見られている。

 ただ、対ユーロではポンドは買い戻しが続いている。ユーロ圏のデータが非常に弱く、ポンドに弱気になり過ぎるのは非常に難しいという。前日にIMFから、英中銀はもう1回の追加利上げを実施して利下げサイクルを終了すべきとの提言も出ていたが、市場ではECBと伴にもう終了しているとの声も出ている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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