米消費者物価指数発表を控えてややドル買い、ドル円147円台前半=ロンドン為替概況
米消費者物価指数発表を控えてややドル買い、ドル円147円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドル買いが優勢。全般的にはこの後の米消費者物価指数発表を控えて、結果待ちのムードが広がっている。値動きが目立ったのがポンド相場。ロンドン朝方に発表された7月の英月次GDPが前月比-0.5%と前回の+0.5%から落ち込み、市場予想-0.2%を下回ったことで売りに反応した。ポンドドルは1.2490付近から1.2442近辺まで急落。ポンド円は184円台割れから183.20近辺まで下落した。ただ、3カ月ごとのデータはプラス成長にとどまっており、公務員ストライキや雨天による小売、建設などへの影響といった要因分析もあった。いったん1.2480台まで反発している。しかし、総じてドル買いが優勢となるなかで上値は抑えられている。ユーロドルは1.0750台から1.0730付近へと小安く推移。ユーロ円は157円台前半での揉み合い。前日に「ECBはユーロ圏インフレ率が来年3%超に高止まりと予想」との報道でユーロは買われたが、きょうはドイツ経済の成長鈍化懸念が広がりユーロ買いに調整が入っている。ユーロ圏鉱工業生産が前回から低下したこともユーロ売り材料。ただ、値動き自体は小幅にとどまっている。ドル円は147円台前半と東京市場で147.45近辺まで買われたあとは、高止まり状態が続いている。下値は147.20付近で支えられている。米消費者物価指数は前年比、前月比ともに前回から伸びが加速する予想となっており、米債利回りの上昇とともにドル相場が底堅く推移している。
ドル円は147円台前半での取引。東京市場で147.02近辺から147.45近辺まで買われたあと、ロンドン市場での下押しは147.20台までにとどまっている。米債利回りが上昇しているが、上値追いは限定的。東京高値を更新するには至っていない。ドル高水準で米消費者物価指数待ちになっている。
ユーロドルは1.07台前半での取引。東京午前につけた1.0765近辺を高値に、その後は上値重く推移。前日からのドル売りの流れに調整が入る形となっている。ロンドン市場では1.0729近辺まで下押しされている。ドイツ経済の低迷観測が広がっており、ユーロの上値が重くなった面もあるようだ。ユーロ円は東京午前の158.65近辺を高値に158.01近辺まで下押しされた。対ポンドではユーロ買いが先行も、その後は値を戻している。
ポンドドルは1.24台後半での取引。東京午前の1.2502近辺を高値に、その後は売りが優勢になっている。日本時間午後3時に発表された7月英GDPが前月比-0.5%と前回の+0.5%から予想以上に落ち込んだことで、1.2442近辺まで急落した。その後は1.2490付近まで一時買い戻された。ただ、総じてドル買いが優勢となるなかで上値は重く売買が交錯している。ポンド円は184円台割れから183.20近辺まで急落したあとは183.80-90レベルへと買い戻されている。ただ、英GDP発表前の水準には戻し切れず。ユーロポンドは0.86ちょうど付近から一時0.8630近辺まで上昇も、その後は再び0.86ちょうど付近に戻している。米消費者物価指数の発表を控えて一方向への値動きは続かずの印象。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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