ドル相場が底堅く、ポンドやユーロが軟調 ドル円は147円台前半=ロンドン為替概況
ドル相場が底堅く、ポンドやユーロが軟調 ドル円は147円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、欧州通貨が軟調でドル相場は底堅く推移している。ポンドドルの売りが先行し、1.25ちょうど付近から1.2450付近へと下落。昨日の英議会証言でベイリー英中銀総裁が「金利についてはサイクルの頂点に近い、CPIをより早く目標に戻すことは最適ではない」と発言したことで、市場の英利上げ観測がやや後退したことが背景。加えて、英中銀のインフレ調査でインフレ予想が引き下げられたことや、英バーミンガム市の財政破綻なども話題となっていた。ユーロドルは1.0730付近から1.07台割れ目前へと軟化している。ポンドドルの下げにつれ安となったほか、この日発表された第2四半期のユーロ圏GDP確報値が下方修正されたことも重石となった。ドル指数は再び105付近に上昇し、前日につけた今年3月以来のドル高水準に迫っている。ドル円は147円台前半での揉み合い。東京朝方に147.87近辺に年初来高値を更新したあとは、上値重く推移している。ロンドン市場では147.37近辺まで下押しされ、足元では揉み合いとなっている。ユーロ円は158円台半ばを高値にロンドン時間には158円台割れから157.80付近へと軟化。ポンド円は184円台後半からロンドン時間には184円台を割り込むと、183.60付近まで下落した。米10年債利回りは4.26%付近まで一時低下。欧州株は売りが先行したあと、ユーロ圏GDPの下方改定でプラスに転じている。
ドル円は147円台前半での取引。東京朝方に147.87近辺まで買われ、年初来高値を更新した。その後は上値重く推移しており、ロンドン序盤には147.37近辺まで下押しされた。足元では147.40-50レベルでの揉み合いが続いている。
ユーロドルは1.07台前半での取引。東京午後に1.0732近辺の高値をつけたあとは軟調に推移。足元では1.0704近辺まで安値を広げてきている。第2四半期のユーロ圏GDP確報値が改定値から下方修正されたことが売りを誘った。また、ポンド売りが先行したことで連れ安となった面もあった。ユーロ円は158円台半ばから158円台割れとなり、157.80付近まで安値を広げている。対ポンドではユーロ買いが優勢。
ポンドドルは1.24台後半での取引。東京市場で1.25ちょうど付近で揉み合ったあと、ロンドン朝方には下放れる動きとなった。ロンドン午前の取引で安値を1.2451近辺まで更新している。ポンド円も軟調。184円台半ばから183.58近辺まで下押しされている。ユーロポンドは0.8570台から0.86ちょうど付近へと買われており、ポンド売りが優勢。前日のベイリー英中銀の「金利についてはサイクルの頂点に近い、CPIをより早く目標に戻すことは最適ではない」との発言が材料視されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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