前日からのドル高圏で揉み合う、ドル円144円台半ば=ロンドン為替概況
前日からのドル高圏で揉み合う、ドル円144円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、小幅の値動きにとどまっている。全般に昨日の海外市場で見られたドル高の動きを受けて、ドル高圏での推移となっている。ドル円はアジア朝方に144.90近辺まで買われ、145円の大台に迫った。しかし、その後は上値を抑えられてロンドン序盤には144.55近辺まで軟化した。その後は144.50台での揉み合いが続いており、総じて動意薄。ユーロドルはアジア時間に1.0990付近での取引が続いたあと、ロンドン序盤には1.1003近辺まで買われた。しかし、前日からの反発の動きは限定的で再び1.0976近辺まで下落。足元では1.0990台とレンジ内にとどまっている。ポンドドルは買いが優勢。日本時間午後3時に発表された英GDP指標が予想から上振れしたことが買いを誘い、1.2670台から1.2720台へと買われた。その後は買い一服も下値は堅い印象。欧州株は前日高の反動で軟調に推移。ユーロ円は159.22近辺まで買われたあとは158.72近辺まで一時下落。ポンド円は183.50付近から184.12近辺まで買われたあとは183円台後半での揉み合いとなっている。前日には米消費者物価指数の発表後にドル買いが強まった経緯がある。きょうは米生産者物価指数が発表される。ただ、週末でもあり、昨日の米CPI通過後で市場はかなり動意薄となっているもよう。夏枯れ相場の様相も呈しているようだ。
ドル円は144円台半ばでの取引。前日NY市場での上昇を受けて、アジア朝方には144.90近辺まで高値を伸ばした。ただ、その後は買い一巡となりじり安の動き。ロンドン序盤に144.55近辺まで軟化したあとは、安値付近での揉み合いが続いている。欧州株が反落、米債利回りがやや低下しているが、目立ったリスク回避の動きにはつながっていない。
ユーロドルは1.09台後半での取引。前日NY市場で下落したあと、1.09台後半と安値圏で推移している。アジア時間にはやや買い戻しが出ており、ロンドン序盤にかけては1.1003近辺まで小高く推移。その後はいったん1.0976近辺まで下押しも、下値も堅く揉み合いに。ユーロ円はアジア午後につけた159.22近辺の高値から反落して一時158.72近辺まで軟化。その後は158円台後半で揉み合っている。対ポンドではユーロ売りが優勢。ポンド買いに押されている。レーンECBチーフエコノミストはポッドキャストで、現在のインフレショックが収まれば、金利はおそらく低水準に落ち着くだろう、超低金利というよりは、低金利といったほうがいいだろう、と述べた。市場は反応薄だった。
ポンドドルは1.27台前半での取引。アジア時間につけた1.2666近辺を安値にやや買い戻しが入った。ロンドン早朝に発表された英GDPが月次、四半期ベースいずれも予想を上回る数字となり、ポンド買いを誘った。足元では高値を1.2724近辺に伸ばしている。ポンド円は英GDP発表時に183.50付近から184.12近辺まで買われた。その後は183円台半ばでサポートされての揉み合いとなっている。ユーロポンドは0.8660台から0.8640付近へと下落。全般にポンドが底堅く推移している。市場には英中銀の追加利上げ観測が広がっているもよう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。