米雇用統計待ち、ドル買いの動きも調整の範疇で=ロンドン為替概況
米雇用統計待ち、ドル買いの動きも調整の範疇で=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル買いの動きが優勢。ドル円は東京午前に142.90付近まで買われたあとは売りの流れとなり、一時142.30付近まで下押しされた。その後は142円台半ばから前半で揉み合ったが、ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに142.80付近へと再び上昇している。欧州株や米株先物は小反発したこともドル円の下支えとなっていた。ただ、これまでのところ東京レンジ内での取引とドル買いは調整の範疇にとどまっている。米雇用統計の結果を見極めたいとして一方向への値動きは続かず。ユーロドルは1.0960付近から1.0935近辺へとじり安。前日NY終盤から東京午前にかけての上昇を戻している。ECBは基調インフレが今年前半にピークに達した可能性が高いと指摘、レーンECBチーフエコノミストはインフレは年後半に大幅に低下するとした。9月理事会で政策金利を据え置く可能性がでているが、ユーロ単体での売りの動きは特段みられていない。ポンドドルは1.2740付近の高値を東京市場でつけたあとはじり安となり、1.27台割れ水準へと軟化。ロンドン時間は安値付近での揉み合いと動意薄。対ユーロではややポンド売り。ユーロ円は156円台前半、ポンド円は181円台前半での揉み合いと方向性に欠けている。
ドル円は142円台後半での取引。東京午前につけた142.88近辺を高値に東京午後には142.32近辺まで反落。その後、ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに再び買われて142.70-80近辺で推移している。欧州株や米株先物は小反発の動きとなっているが、足元では上げ幅を縮小している。米雇用統計待ちで目立った動意には欠けている。
ユーロドルは1.09台半ばでの取引。東京午前につけた1.0962近辺を高値に、ロンドン序盤には1.0935近辺までの下落。狭いレンジでの取引となっている。ユーロ円は東京朝方につけた156.47近辺の高値から東京午後には155.90近辺まで軟化。ロンドン時間には156円台前半で底堅く推移している。対ポンドではややユーロが買われている。ECBは年前半にインフレがピークに達した可能性高いと指摘、レーンECBチーフエコノミストはインフレは年後半に大幅に低下するとした。
ポンドドルは1.27付近での取引。東京午前には1.2741近辺まで買われたが、その後は反落している。ロンドン時間には1.2695近辺に安値を広げるも、足元では1.27付近での揉み合いが続いている。ポンド円は東京午前に181.75近辺まで買われたあとは東京午後からロンドン序盤にかけては181円台割れを試した。しかし、大台割れには至らず181円台前半で揉み合っている。ユーロポンドは0.86ちょうど付近から0.8620付近へと小高い。米雇用統計待ちで明確な方向性は示されていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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