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為替相場まとめ6月19日から6月23日の週

為替 

 19日からの週は、円安が進行した。先週の米FOMCやECBなどに続いて、この週も英中銀、スイス中銀などの金融政策がされた。いずれもインフレ抑制にために利上げを実施している。また、パウエルFRB議長の半期に一度議会証言にも注目が集まった。直近のFOMCで政策金利が据え置かれたことについては、利上げの行き過ぎを避けるためと説明した。ただ、インフレ抑制のために、まだ利上げが継続する必要とし、年内利下げの市場観測の芽を摘んだ。各国中銀の利上げを受けてドル安に傾く場面があったものの、週末にかけてはドル高の動きが優勢となった。ドル相場の方向性がやや錯綜したこととは対照的に、円相場は円安方向にはっきりと振れている。日銀の大規模緩和を長期的に維持する姿勢と、各国中銀が金融引き締めを続けていることの対比がより鮮明となったことが背景。週末にかけて、ドル円は昨年11月以来となる143円台に乗せた。クロス円も連日のように大台を円安方向に塗り替えている。特に、スイス円は変動相場制移行後の最高値を記録した。一方、新体制となったことで注目されたトルコ中銀の利上げは、市場予想を下回る上昇幅にとどまり、リラは最安値を記録している。ただ、週末にかけては調整ムードが広がった。独仏PMIが予想以上に低下したことでリスク回避の動きとなり、ユーロ売りを軸として円買いとドル買い方向への動きがみられた。


(19日)
 東京市場では、ドル円が反落している。午前中は先週末の日銀決定会合で金融緩和を長期維持する姿勢を受けた円安の水準を維持した。ドル円は金曜日の高値を超えて141.97近辺まで上昇。ユーロ円は155.33近辺、ポンド円は182.12近辺まで高値を伸ばした。しかし、午後にかけては調整売りに押されている。ドル円は142円手前の売りを崩せず、141.44近辺まで反落。ユーロ円は154.66近辺、ポンド円は181.22近辺まで反落した。本日は米国市場が休場(ジューンティーンスの祝日)となっており、大台を超えて円売りが進むだけの勢いに欠ける展開となった。日経平均が335円安となるなど、株安の動きが目立った。香港ハンセン指数が1.1%安となるなど、アジアの株安も円高を誘った。ユーロ円は154円66銭まで、ポンド円は181円22円までと、クロス円でも円買いが目立った。円主導の展開でユーロドルなどドルストレートは小動き。ユーロドルは1.09台前半での14ポイントレンジ。米ゴールドマンサックスが中国経済成長率見通しを引き下げたことで豪ドルは軟調。

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。全般に週末を挟んだドル買いの動きが継続。ドル円はじり高の値動きのなかで一時142.00近辺に高値を伸ばした。7カ月ぶりのドル高・円安水準。その後は141円台後半で上昇一服。引き続き日銀の大規模緩和継続を受けた日米金利差拡大観測がドル円相場を下支えした。ユーロドルは1.0940付近で上値が重くなると、一時1.0907近辺と先週末の安値を広げている。先週末からの調整的なドル高とともに、ユーロには対ポンドでの売り圧力もみられている。今週木曜日の英中銀の金融政策発表では25bp利上げ市場コンセンサスとなっているほか、年内であと100bp超の利上げを市場は織り込んでいる。ECBよりもタカ派度が高い。ポンドドルもドル買い圧力で上値は重く、1.2801近辺に安値を広げているが、値動きは鈍い。欧州株は先週末の米株安を受けて軟調に推移しており、ユーロ円は155円台割れ、ポンド円は181円台後半と上昇は一服している。

 NY市場は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)のため休場。

(20日)
 東京市場では、円相場が神経質な動き。ドル円は142円付近の売りをこなすと、朝方には142.20近辺まで上昇。鈴木財務相が円安けん制発言を行ったが、142円台を維持。再び買われて142.25近辺に高値を伸ばした。しかし、西村経産相が円安けん制発言を行うと、昼前には141.50台まで円買いが進行した。午後には再び買い戻しが入り142円台を回復した。ユーロ円は155.30台まで買われたあと、154.50台まで反落。午後には155.20台へと上下動。ユーロドルは1.09台前半での推移。ドル買い圧力を受けて午前に1.0911近辺まで軟化も動きはそこまで。

 ロンドン市場は、円高・ドル高の動きが優勢。この日は中国金融当局がLPRを引き下げたが、市場では特に5年物の引き下げ幅が不十分であるとしてリスク警戒の動きを招来している。香港・上海株の下落に続いて米株先物・時間外取引や欧州株も軟調な推移。主要国の債券利回りが低下、米10年債利回りは3.76%台で取引されている。ドル円は142円台に乗せる場面があったが、ロンドン時間に入ると売りに押されて141.36近辺に安値を広げている。クロス円も東京午後には買いが優勢だったが、下落に転じている。特にポンド円が軟調で、181円台後半から180円台半ば割れに。ポンドは対ユーロでも軟調。あすには英消費者物価指数が発表され、明後日には英金融政策委員会(MPC)の結果が発表される。きょうはこれまでのポンド買いにポジション調整が入っている。ポンドドルは1.28台に一時乗せたあとは1.2750台まで反落。ユーロ相場は対ポンドで買われている分、底堅い。ユーロドルは1.09台前半で一時高値を1.0946近辺に伸ばした。ユーロ円は155円台割れと軟調だが、下げは154.50付近までにとどまっている。レーン・フィンランド中銀総裁は、エネルギーと食品を除くインフレ率は徐々にしか低下していない、とコアインフレの鈍化が遅々としている点を指摘した。

 NY市場では、ドル円の上値が重かった。一時141円台前半へと軟化。東京時間には142円台を付ける場面もあったが、株式市場が軟調に推移していることで利益確定売りが出たようだ。ただ、日米金利差拡大観測に基づいた円安の流れは根強く、今日の動きはあくまでも調整の範疇との見方が優勢。当局の介入警戒も、米財務省の為替報告書で日本は為替操作国の監視リストから除外されている。現状では悪い円安論も影を潜めている。ユーロドルは一時1.09台割れと上値が重かった。ECB当局者らからは7月利上げに言及する声が多いが、9月についてはデータ次第との慎重な発言が聞かれている。ポンドドルは1.27台前半へと軟化。英中銀のターミナルレートが6.00%になる見方が織り込まれてきているが、明日の英消費者物価指数や明後日の英金融政策委員会(MPC)を控えて調整が入る面も。

(21日)
 東京市場では、円安の動き。ドル円は141円台前半から仲値にかけて141円台後半に上昇、午後には141.86近辺に高値を伸ばした。日経平均の反発との相乗効果もみられた。ユーロ円は154.30台から154.80台まで、ポンド円は180.30台から一時181円台まで買われた。円相場主導の展開となるなかで、ユーロドルは1.0910台を中心とした落ち着いた値動きだった。中国売りが継続、香港ハンセン指数が300ポイント超の下落、オフショア人民元が対ドルで節目の7.20台をつけるなど元安の動きが広がった。リスク選好の動きにやや水を差している。

 ロンドン市場は、ややドル高の動き。ただ、このあとのパウエル米FRB議長の議会証言を控えて、値動きは限定的となっている。ドル円は東京市場からの上昇の流れを受けて142.17近辺まで買われたが、その後は141.70付近まで反落。植田日銀総裁は全国信用金庫大会でのあいさつで「経済物価金融情勢に機動的に対応、粘り強く金融緩和」との発言内容を繰り返しており、日米金利格差拡大観測に基づく円安の流れには特段の変化はみられていない。ポンドドルがドル高の動きをけん引している。この日発表された5月英消費者物価指数は前年比+8.7%と鈍化することなく高水準を維持。コア指数は前年比+7.1%と前回から伸びが加速した。発表時には1.2802近辺まで買われたが、その後は売りに押されている。ロンドン午前に1.2691近辺まで反落。市場では明日の英中銀の25bp利上げを織り込んでおり、一部には50bpとの観測も聞かれているが、ポジション調整圧力が勝ったようだ。ポンドは対円でも181円台から一時180円台割れ、対ユーロでもポンド売りが優勢になっている。ユーロ相場は小動き。対ドルでは1.0910-30レベルでの小幅の振幅。対円では154円台半ばから155.35近辺までの往来相場となっている。カジミール・スロバキア中銀総裁は9月の金利動向についての明言を避けた。独Ifo経済見通しでは、今年のドイツ成長予測を-0.1%から-0.4%へと引き下げた。

 NY市場では、ドル安と円安が交錯。ドル円は142.35近辺と昨年11月以来の高値水準をつけた。パウエルFRB議長の下院での議会証言が行われ、その事前原稿で「金利は年末までに幾分高くなると当局者は見ている、インフレを2%に戻すにはまだ長い道のり」と言及していたことで、ドル円は米国債利回りの上昇と伴に買いが強まった格好。一方、議会証言が始まってからは、議員の質問に対して「6月休止とドットプロットの上方修正は完全に一貫している。もっと緩やかなペースで金利を上げるのが理に適っている公算」などと述べていた。ドル売りが強まっている。取引後半には米国債利回りが下げに転じ、ドル円は141円台後半に戻した。ユーロドルは1.09台後半へ、ポンドドルは1.27台後半へと上昇。その中で、クロス円が買われ、総じて円安の動きが広がっている。日米の金利差が更に拡大するとの見方が根強い。ユーロ円は155円台後半へと一段高。ポンド円は181円台を回復している。ただ、ポンド相場の戻りは限定的で、高インフレと英中銀の利上げが経済に打撃を与えかねないとの警戒感もでていたようだ。一方で、ECBについてはカジミール・スロバキア中銀総裁がコアインフレの抑制が確認された場合のみ、利上げを一時停止することができるとしており、利上げ停止に向けたハードルは高いとの印象を与えていた。

(22日)
 東京市場は、小動き。ドル円は日経平均の下落でリスク回避の円買いが入ると141.60台まで一時下落。しかし、取引終盤には141.80台に戻している。ユーロ円は155.60-80レベルでの揉み合い。ユーロドルは1.0990前後での小動き。中国の景気悪化懸念がくすぶっているほか、NY原油の時間外取引の下落から資源国通貨である豪ドルが売られている。豪ドル/ドルは0.6757付近まで、豪ドル円は一時95.78付近まで軟化した。本日はスイス、ノルウェー、英国、トルコの政策金利の発表や、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言などが予定されており、その結果を前に積極的な取引を手控える気分が強まった。 

 ロンドン市場は、各国中銀利上げ発表で円売りが広がった。この日はスイス中銀、ノルウェー中銀、英中銀とトルコ中銀が相次いで政策金利引き上げを発表。ポンドやユーロなどの欧州通貨が買われた分、相対的にドルが売られている。さらに、日銀が大規模緩和を長期的に継続する姿勢を示していることで、円相場との対比が強まり、クロス円主導で円安が進行した。為替市場では各国の金融政策スタンスの差が相場を動かしている。相次ぐ利上げで欧州株や米株先物は下げている。ドル円は一時142.16近辺に高値を伸ばした。その後の振幅も下値は堅い。ポンドドルは英中銀発表直後に1.2837近辺まで急伸後、一気に1.2739近辺まで反落。足元では1.27台後半に落ち着いた。ポンド円も182.45近辺の高値をつけたあとは180.72近辺に安値をつけ、181円台後半へと戻している。ユーロドルは一時1.1012レベルと心理的節目の1.10台に乗せた。ユーロ円は156.51近辺に高値を伸ばし、その後も156円台にとどまっている。スイス中銀は25bp利上げと予想通りの利上げ幅だったが、対円で一時159円台まで買われ、フランは変動相場制移行後の最高値を記録した。ノルウェー中銀は50bpと予想以上の利上げ幅で、クローナ買いに。注目のトルコ中銀は15%への利上げを発表。市場予想20%を下回ったことを受けてリラ相場が急落し、市場最安値を更新している。

 NY市場では、円売りが一段と強まった。ドル円は上値追いが続き、143円台に上昇。各国中銀がタカ派色を強めるなかで、円安が強まった。金融緩和を唯一継続している日銀と各国中銀との金融格差は拡大が見込まれている。加えて、きょうもパウエルFRB議長が上院で議会証言を行っており、「FOMC参加者の大多数があと2回の利上げ見込んでいる」と述べたこともサポートしたようだ。本日は野口日銀審議委員の発言が東京時間に伝わっていたが、賃金の伸びを理由にイールドカーブコントロール(YCC)政策は当面調整が必要とは考えていないと述べていた。また、足元の円安についても、インバウンドや生産拠点の国内回帰期待などメリットを強調。ユーロドル1.10台をつえkたが、その後は1.0950付近へと反落。英中銀発表をめぐって激しく上下動したポンドドルは1.28台に乗せたあとは1.27台前半まで反落している。。英中銀の積極利上げが経済に打撃を与えかねないとの解釈が出ていた。市場では年内残りのすべてのMPCでの利上げを見込み、ターミナルレート(最終到達点)を6.00%まで引き上げるシナリオを完全に織り込んでいる。それ以上の可能性も見ているようだ。

(23日)
 東京市場は、円安の動きが強まった。ドル円は前日の海外市場で143円台まで買われたあと、東京朝方には142.80付近まで下押しされた。その後は143円付近に戻して揉み合いに。取引終盤には再び買われて142.40台まで高値を伸ばした。ユーロ円も朝方に156.30台まで軟化したあと、156.80付近まで買われた。ユーロドルは1.09台での推移。昨日海外市場では一時1.10台を回復。東京市場では1.0950台でスタート後、ユーロ円の調整に1.0950を割り込むと、その後対ドルでのユーロ売りが午後まで続き1.0927を付けた。昨日の利上げが不十分との思惑が広がっているトルコリラは、海外市場で付けた1ドル=24台での動きから、東京市場午前に25.48まで上昇。その後少し調整が入るも25リラ台前半推移が続いている。中国売りの動きが優勢。香港ハンセン指数が一時400ポイントを超える下げとなった。中国市場は休場となっているが、オフショア人民元は対ドルで1ドル=7.2286までドル高元安となった。

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。この日発表された6月のフランスとドイツのPMI速報値が予想以上に弱含んだことが欧州景気に対する不透明感につながった。ユーロ売りが強まり、ユーロドルは1.09台割れから1.0840台まで急落した。ユーロ円も156.50付近から一気に155円付近まで下落。対ポンドでもユーロが売られるなど、ユーロ売り一色となった。英PMI速報値も弱含んだが、ポンド売りは軽微にとどまっている。ポンドドルは1.2680台に下押しも1.27台をすぐに回復。ポンド円は181円台前半に下落したあと182円台に戻している。短期金融市場では英中銀のターミナルレートを6.25%と見込む動きとなっている。ドル円は東京午後に7カ月ぶり高値となる143.45近辺まで買われたあと、ロンドン序盤には142.70台まで反落。しかし、足元では143円台に乗せてきており、上値追いの流れは維持している。ユーロ売り主導でドルが堅調に推移しており、ドル指数は10日線を上回った。

 NY市場でドル円はNY時間に入って再び買いを加速させ、143円台後半まで上げ幅を拡大した。一時142円台に値を落としていたが、142円台半ばの水準が強固にサポートされたことで、投機筋を中心に再び買いを強めている模様。しかし、ここに来て市場では景気後退への懸念が広がっており、米国債利回りも低下している。

 今週はパウエルFRB議長の議会証言や英中銀の予想外の大幅利上げがあったが、従来よりもタカ派なシグナルが出されたと受け止められている。先週のFOMCの金利見通しでは年内あと2回の利上げが示唆されていたが、市場はあと1回と見ていた。しかし、今週のパウエル議長の議会証言を経て、あと2回の利上げ観測も出ている状況。インフレとの闘いがまだ終わっていない兆候を強めたことで、世界中の投資家が安全資産にシフトしているようだ。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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