豪ドル高円安の流れが一服=ロンドン為替概況
豪ドル高円安の流れが一服=ロンドン為替概況
東京午後に豪中銀が大方の予想に反して0.25%の利上げを行ったことで豪ドル高が強まった。豪ドル円の上昇もあり、ドル円も137円70銭台まで上昇。豪ドル円は92円40銭台を付けた。
ロンドン市場に入っても豪ドル円はいったん高値圏でもみ合いとなったが、ドル円が高値から調整が入ったことで、その他通貨にも調整が入る展開となった。
ユーロはECBによる四半期銀行貸出調査を受けて売りが強まった。第1四半期の銀行による与信基準の厳格化が予想を超えており、今後のユーロ圏景気に対する警戒感が広がった。18時発表のユーロ圏消費者物価指数はほぼ予想通りで銀行貸出調査を受けたユーロ売りの流れを変えるだけの勢いがなかった。
4日のECB理事会での利上げは、0.25%見通しが大勢も、一部で0.5%の大幅利上げ継続を見込む動きが残っていた。今回の貸出調査を受けて大幅利上げ期待が後退し、ユーロ売りにつながった。
2008年10月以来、14年半ぶりの高値となる151円61銭を付けていたユーロ円は150円40銭割れまで下落。ユーロドルは1.10台に乗せた後、1.0950割れまでユーロ安となっている。
ドル円は東京午後の高値から137円20銭台まで調整が入った。豪ドル円は91円80銭前後まで下げている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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