ややドルが買い戻される、米銀大手決算好調で=ロンドン為替概況
ややドルが買い戻される、米銀大手決算好調で=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドルが買い戻されている。ロンドン序盤は、前日からのドル安水準を受けた揉み合いが続いたが、米銀大手JPモルガン決算で純金利収入予想が引き上げられたことを受けて同社株が時間外取引で大幅高、ダウ先物が時間外で上昇に転じ、米債利回りが上昇している。これを受けてドル相場もややドル高方向に動意付いている。ドル円はロンドン序盤に132.20付近に軟化したあと、132.70付近に反発。ユーロドルは東京午前に1.1076近辺に高値を伸ばした後は上値が重くなり、足元では1.1050割れ水準に反落。ポンドドルは東京市場で1.2546近辺まで一段高となったあとは上値重く推移し、ロンドン市場では1.25台割れへと軟化している。クロス円は方向感なく振幅。ユーロ円は146円台で下に往って来い。ポンド円は166円台前半から一時165.40台まで下落、その後は166円手前までの反発となっている。欧州株はプラス圏での揉み合い、NY原油先物は一時82ドル割れも82ドル台半ばへと下げ渋り。ボスティック・アトランタ連銀総裁は「最近の動向はもう1回の利上げを行うことと矛盾せず」、ラガルドECB総裁は「ユーロ圏のインフレ率は低下が継続する見通し」「基調的なインフレ圧力は依然として強い」などとしたがいずれも市場は反応薄だった。
ドル円は132円台後半での取引。前日海外市場からのドル安圏での取引が続いている。ロンドン序盤には132.17近辺まで下押しされたが、その後は132.70付近に買い戻されている。米銀大手JPモルガンの決算を受けて同社株が時間外取引で大幅高となり、ダウ先物も上げに転換。米債利回りが上昇している。
ユーロドルは1.10台半ばでの取引。東京市場で1.1076近辺まで高値を伸ばしたあとは、上値を抑えられている。ロンドン中盤にかけては1.1046近辺まで下押しされている。ユーロ円は146円台後半から一時146.24近辺まで軟化したあとは再び146.70近辺まで上昇。下に往って来いとなっている。対ポンドではユーロ買いが優勢。このところのユーロ買い・ポンド売りの流れが継続している。
ポンドドルは1.25付近での取引。東京市場で1.2546近辺まで高値を伸ばしたあとは、上値重く推移。ロンドン中盤には1.2490台へと下落している。ポンド円は166円付近での揉み合いを下放れると一時165.40付近まで下落。その後の反発は166円手前までと戻りは限定的。ユーロポンドは0.8820台での揉み合いから上抜けると高値を0.8840台へと伸ばしている。根強いユーロ買い・ポンド売りの流れとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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