ドルが軟調、明日の米消費者物価指数を控えて調整の動き=ロンドン為替概況
ドルが軟調、明日の米消費者物価指数を控えて調整の動き=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドルが軟調。昨日のマーケットでは先週末の米雇用統計の底堅さや週明けの植田日銀新総裁の緩和継続姿勢を受けてドル円を中心にドル買いの動きが広がった。きょうはあすの米消費者物価指数(CPI)発表を控えて手掛かり難となるなか、米債利回りの低下とともにドル相場にも調整圧力が働いている。イースター連休明けの欧州株は堅調に取引を開始しているが、円売りの動きは封印されている。ドル円は133.50付近から一時133円台割れまで下押しされている。米10年債利回りは3.42%付近から3.38%付近へと低下。ユーロドルは1.08台後半から1.09台前半へ、ポンドドルは1.24台前半から半ばへと上昇。クロス円は方向感に欠ける動き。ユーロ円は145円付近から145.50手前水準で、ポンド円は165円台前半から後半での揉み合いが続いている。2月ユーロ圏小売売上高は前月比、前年比ともにマイナスの数字と冴えない結果だったが、特段のユーロ売り反応はみられなかった。
ドル円は133円台前半での取引。前日海外市場で132円付近から133.85近辺まで買われた後は、上昇一服となっている。ロンドン朝方の133.50付近から一時132.97近辺まで下押しされている。米10年債利回りが3.42%付近から3.38%付近に低下する動きに反応した。全般に、あすの米消費者物価指数の発表を控えた調整の動きとなっている。
ユーロドルは1.09台前半での取引。前日NY市場で下押しされたあとは、買戻しの動きが続いている。ロンドン市場では1.08台後半から1.09台に乗せており、前日の下げを解消している。一方、ユーロ円は方向性が希薄。145円ちょうど付近から145.40台までのレンジで揉み合っている。対ポンドでも方向性ははっきりせず。2月ユーロ圏小売売上高は前月比、前年比ともにマイナスの結果だったが、特段の反応はみられなかった。
ポンドドルは1.24台前半での取引。ユーロドルと同様に前日NY市場で下げた後は買戻しの流れが続いている。ロンドン市場では1.24付近から1.2450台まで買われた。ポンド円は165円台での揉み合いに終始しており、前日NY後半以降からやや円安に振れる程度の値動き。ユーロポンドは0.8760台に下げたあとは0.8780付近に買われており、往って来いとなっている。ポンド関連の経済統計発表はなく、きょうは手掛かり難となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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