FRBのインフレ対策は6週間は待てるとの指摘も=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は131円台半ばでの推移が続いている。きょうは米株式市場で銀行株が買い戻されるなど、金融不安が一服しており、ドル円もNY時間に入って買い戻しが膨らんでいる。ロンドン時間には130円台半ばまで下落する場面も見られた。
市場は今週のFOMCに注目しているが、米大手証券からは「FRBのインフレ対策は6週間は待てる」との指摘が出ている。FRBがもし、今週のFOMCで金融システムのストレスを理由に利上げを一時停止すると決定したとしても、FRBがインフレへの懸念を弱めていることを意味するものではなく、インフレ対策は5月のFOMCまで6週間待つことができるという。
また、0.25%ポイントの利上げと将来のインフレの道筋との関連性はかなり希薄であり、FRBは銀行危機が急速に改善すれば、いつでも利上げを再開することができるし、金融条件の引き締めのシグナルをさらに早く送ることもできると述べている。
先行きに対する不確実性は大幅に高まっているが、追加利上げが適切に行われるほど米経済が力強く浮上することが最善の推測だとも付け加えた。
USD/JPY 131.52 EUR/USD 1.0724 GBP/USD 1.2280
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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