ドル買い優勢、ドル円135円台乗せ ドル指数は前日レンジ内にとどまる=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、ドル円135円台乗せ ドル指数は前日レンジ内にとどまる=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。米債利回り上昇とともにドル買いが先行、ドル円は135円台に再び乗せている。この日の植田日銀総裁候補の国会での所信聴取では、当面の緩和継続姿勢、政府との共同声明の堅持などが示された。波乱なく通過したことで、ドル円相場が動きやすくなった面があるようだ。米10年債利回りが3.90%付近に上昇する動きに、ドル円は135.25近辺まで買われた。ただ、前日高値135.36近辺には届かず。ドル指数は前日レンジ内に高止まりしている。ユーロドルは1.0580近辺まで下げたあとは1.05台後半で揉み合いに。ポンドドルは1.20ちょうど付近でサポートされ1.20台前半での揉み合いとなっている。豪ドル/ドルは上値が重く0.68台割れから0.6778近辺まで下押しも、その後は安値付近での取引が続いている。クロス円はドル円とともに堅調な動き。ユーロ円は142円台後半から143.22近辺まで上昇。ポンド円は162円付近から162.64近辺に高値を伸ばした。ただ、いずれも前日の円安水準には届かず、調整の域をでていない。このあとのNY市場での米PCEデフレータ待ちとなっている。
ドル円は135円台前半での取引。東京午前には植田日銀総裁候補の国会所信聴取をめぐって134.06から134.90付近で振幅した。しかし、ロンドン朝方に米債利回りが上昇し始めると135円台に乗せる。米10年債利回りは3.90%台へと上昇、ドル円は135.25近辺に高値を伸ばした。ただ、前日高値135.36レベルには届かず。
ユーロドルは1.05台後半での取引。1.06付近の揉み合いから下押しされている。米債利回り上昇とともに一時1.0580近辺まで安値を広げた。ただ、ドル円と同様に前日海外市場安値には届かず、値動きは限定的。ユーロ円はドル円とともに買われ、142円台後半から143.22近辺に高値を伸ばした。対ポンドでは下に往って来いと方向性に欠けている。ナーゲル独連銀総裁は、3月以降の追加的な大幅利上げの可能性を排除せずと述べた。
ポンドドルは1.20台前半での取引。東京市場で1.20台前半で揉み合った後、ロンドン朝方には1.2001から1.2042近辺にレンジを広げた。その後はレンジ内での揉み合いが続いている。ポンド円はドル円とともに堅調な動き。161円台後半から162円台に乗せると、高値を162.64近辺に伸ばしている。ただ、前日海外市場での高値水準には届かず、買い一服となっている。ユーロポンドは0.88台前半から0.88台割れ水準で下に往って来い。ポンド自体の方向性は特段示されていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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