ドル高円安強まる、日銀のYCC再修正期待後退などで=東京為替概況
ドル高円安強まる、日銀のYCC再修正期待後退などで=東京為替概況
昨日の海外市場でドル全面高の中一時134円05銭を付けたドル円。その後133円割れを付けるなど、調整の動きを経て133円台前半で東京朝を迎えた。東京市場では昼前まで若干堅調も落ち着いた動きとなっていたが、昼前にドル高円安の動きが強まり、133円80銭前後を付けた。中国政府が不動産規制である3つのレッドライン(三条紅線)の緩和方針を示したことで、香港。中国をはじめとする株高や、人民元、豪ドルなどの買いを誘い、リスク選好からドル円でも円売りが強まった。
午後に入って、ドル円はもう一段の上昇。昨日海外市場の高値を超えて133円40銭付近を付けた。通信社が複数関係者の話として、日銀は12月のYCC修正の影響を見極めるため、YCCの再修正を急いでいないと報じ、円売りが一気に広がった。昨日の高値を超えてストップを巻き込む形でドル買い円売りが加速した面もある。
クロス円でも一気に円売りが進み、ユーロ円は朝の140円台前半での推移から141円20銭台を付けた。昨日海外市場に比べてユーロドルでのユーロ安ドル高が進んでいる分、昨日海外市場の高値には届かず。
中国の不動産規制緩和による景気回復期待を受けて午前中から買いが入っていた豪ドル円は、90円80銭台まで上昇。朝は90円00銭台を付けていた。
ユーロドルは値幅が小さいながらドル高傾向。昨日のドル高局面で1.06台から1.0510台まで下落。東京市場の戻りは1.0530台までとなっており、午後に1.0511までと、海外市場の安値を割り込んだ。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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