英中銀は今回の利上げ後に引き締めサイクルを一旦停止するとの見方も=NY為替
きょうのNY為替市場は午後のFOMCの結果待ちの雰囲気の中、ポンドドルは買いが継続しており、1.24ドル台でリバウンド相場を継続している。
ロンドン時間に発表になった11月の英消費者物価指数(CPI)は予想を下回った。ポンドの反応は限定的だったが、物価上昇圧力は恐らくピークに達していることが示唆されている。インフレの見通しは依然不透明だが、恐らくピークに達したとの見方が強まったことで、英中銀がこれまで以上に引き締めに踏み込んだ行動を取らざるを得ないリスクは低下しているとの指摘も出ている。
本日の英CPIが明日の英中銀の0.50%ポイント利上げに影響を与えることはないと見られている。しかし一部からは、追加利上げに対しては一定の壁になったとの声も聞かれる。英経済にリセッション(景気後退)の懸念が強まる中、英国に深刻なインフレ問題が残っているのか明確になるまで、しばらく英中銀は立ち止まることが恐らく理に適っているという。
英消費者物価指数(11月)16:00
結果 0.4%
予想 0.7% 前回 2.0%(前月比)
結果 10.7%
予想 10.9% 前回 11.1%(前年比)
結果 6.3%
予想 6.6% 前回 6.5%(コア・前年比)
GBP/USD 1.2413 GBP/JPY 167.44 EUR/GBP 0.8587
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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