ドル安基調が継続し、ドル円は一時138円台半ば割れまで=NY為替概況
きょうのNY為替市場は退役軍人の日(ベテランズデー)で銀行休業日となり、為替・債券市場が休場となった。株式・商品市場は開いており、取引参加者が少ないながらNY市場でも動きが見られた。
ドル円はロンドン市場で140円の大台を割り込んだ流れを継続する形でドル売りが進んだ。ロンドン市場では140円を割り込んだ後、いったんドル売りが加速し138円78銭前後まで急落。しかし、139円割れでは買いが入り、140円前後まで戻すなど、一気のドル売りに慎重姿勢も見られた。しかし、140円前後が重くなったことで、ドル売りの流れに復すと、NY市場でも139円を割り込み、売りが強まる形で一時138円台半ば割れまで。引けにかけては安値から少し調整も138円70銭台で週の取引を終えている。
木曜日の米消費者物価指数が弱く出たことで、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%見通しが強まり、拮抗していた0.75%利上げ見通しが大きく後退したことで、ドル売りの動きが広がっている。
ドルは全面安となっており、東京からロンドン市場朝にかけて1.02を挟んでの推移となっていたユーロドルは1.0360台まで上昇。ほぼ高値圏で週の取引を終えている。
ポンドドルも東京市場の1.16台後半から1.18台半ば超えを付けるなど、ドルは全面安。
ロンドン市場でのドル円の138円台までの下げ局面では、他の通貨ペアよりもドル円でのドル売りが激しかったこともあり、ユーロ円は142円60銭台まで値を落とす動きも、その後143円台に値を戻し、NY市場での動きはドル主導となったこともあり、もみ合いが続いた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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