英中銀の債券市場介入が予定通りに終了すれば、ポンドはさらに下落する可能性=NY為替
きょうはリスク回避の雰囲気が一服する中でポンドドルは下げを一服させている。きょうは1.10ドルちょうど付近まで一時下落していたものの、NY時間に入って1.11ドル台まで買い戻されている。目先は1.12ドルちょうど付近に21日線が来ている。
英中銀はきょう、英インフレ連動債も債券購入プログラムに追加すると発表。この日は19.47億ポンドを購入したと公表した。通常の英国債は13.63億ポンドを購入。英中銀の債券市場に対する緊急支援は今週14日金曜日に終了予定だが、市場からは、予定通りに終了すれば、ポンドは下落幅を拡大する可能性があるとの指摘も出ている。英中銀の暫定的な債券購入プログラムは債券市場の暴落を食い止め、それはポンドドルをトラス政権が大型減税策を発表した後の過去最低水準1.0350ドル付近から回復させた。しかし、650億ポンド規模の購入策は間もなく終了を予定しており、市場は再び英国債に対して動意づいているという。
英国債の売りは、英長期金利を上昇させているものの、ポンドの重石となっている。英国は慢性的な経常赤字を抱える中で、市場は財政安定への懸念を高めている。
GBP/USD 1.1103 GBP/JPY 161.81 EUR/GBP 0.8749
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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