ドル円、159円台半ばまで上げ幅拡大 1月のレートチェック水準に到達=NY為替概況
ドル円、159円台半ばまで上げ幅拡大 1月のレートチェック水準に到達=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は159円台半ばまで上げ幅を広げた。中東情勢が依然として混迷している中、原油高・ドル高の動きが続いている。イランの新最高指導者に選出されたモジタバ師の初の声明が伝わり、ホルムズ海峡の閉鎖継続を主張した。また、トランプ大統領が原油価格よりもイランの核保有阻止を優先すると述べていたこも動きを助長していた。
ドル円は、1月のいわゆるレートチェックが行われた159.45円付近に到達。ただ、日本の当局による介入警戒感も再び高まっているが、ストラテジストの間では介入のハードルは高くなっているとの見方も出ている。あくまでドル高がドル円を後押ししており、円安ではない。日本当局が為替介入に踏み切る理由は以前より弱くなっている可能性もあり、介入水準はこれまでより高くなっているという。
「無秩序な動きにならない限り、介入は起きにくい。以前の防衛ラインは158-159円だったが、現在は162円付近が新たな防衛ラインになった可能性がある」と述べていた。
来週の重要イベントにも注目。各国中銀の金融政策会合や、高市首相の訪米も予定されている。日米首脳会談では、貿易や投資協力が主要議題となる見通しで、経済協力や通貨に関する発言が出れば、円相場のセンチメントを左右する可能性がある。
ユーロドルは下値模索が継続。1.15ドル台前半まで再び下げ幅を広げ、週初の安値に並んだ。一方、ユーロ円も下落。一時183円台前半に値を落とし、21日線に顔合わせしている。
ただ、さすがにユーロドルの下げ過ぎ感は否めず、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは28付近まで低下し、売られ過ぎの水準である30を下回っている。
なお、来週はECB理事会が予想されており、据え置きが確実視されているが、年内の利上げ期待が浮上。短期金融市場では、1回は確実、2回目も70%の確率で織り込まれている。来週のECB理事会では経済予測も公表されるが、イラン紛争の経済的影響が一部反映される見込みだとも伝わっている。
ポンドドルは100日線を下放れる展開となり、1.33ドル台半ばに下落。200日線で上値を止められた格好となっており、1月下旬以降の下落トレンドが継続している。
一方、ポンド円も反落しており212円台半ばに下落。ドル円は上値追いの展開となっていたものの、円安の動きではないことから、ポンド円は下落。英中銀も年内利上げ期待が浮上しており、短期金融市場では75%の確率で年内1回の利上げを織り込んでいる。
明日は1月の英月次GDPが公表され、前月比0.2%のプラス成長が予想されている。財政政策を巡る不透明感が後退する中で、景気見通しの改善を示す可能性が期待されているものの、市場の関心はファンダメンタルズよりも中東情勢と原油高に釘付けになっており、反応は未知数。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





