ドル買い・円買いが優勢に、ECBインフレ警戒で欧州株軟調=ロンドン為替概況
ドル買い・円買いが優勢に、ECBインフレ警戒で欧州株軟調=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル買い・円買いが優勢になっている。東京市場前半の円安や、後半のドル安からは流れが一変している。欧州債が売られ(利回り上昇)、欧州株は下落している。中東有事に関連してECB高官らがインフレを警戒し、利上げの可能性に言及したことが重石となっている。現実の米国・イスラエルとイランとの攻撃の応酬は続いており、ホルムズ海峡の緊張もあって、事態の収拾には程遠い状況となっている。リスク動向を端的に示す原油相場はパニック商状からは落ち着きつつも、足元では下げ渋っている。このあとのNY市場で発表される米CPI結果を見極めたいとの調整圧力も加わっているようだ。ドル円は158円台割れから158円台半ばへ上昇。ユーロドルは1.16台半ばから1.16付近へと反落。ポンドドルは1.34台半ばが重くなり一時1.34付近へと軟化。クロス円は、ユーロ円が183円台後半で上値重く推移する一方、ポンド円は212円台で神経質に売買が交錯している。まだまだ相場の地合いは不安定だ。
ドル円は158円台前半での取引。ここまで終日、神経質に上下動している。東京午前に158.40付近まで上昇したあと、午後には157.86付近まで下落した。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに再び買いが広がっている。足元では158.49付近まで高値を伸ばしている。東京市場では日経平均が堅調だったが、欧州市場では売りに押されている。リスク動向の変化がドル相場に影響した面が指摘される。また、NY市場での米CPI発表を控えて短期ポジションに調整が入る面もあったようだ。
ユーロドルは1.16付近での取引。東京市場では買いが優勢で、ロンドン朝方にかけて高値を1.1645付近に伸ばした。しかし、ロンドン時間に入ると一転して売りが広がっている。安値を1.1590付近まで広げた。ユーロ円は東京早朝の183.46付近を安値に、東京午前中には高値を184.08付近に更新した。その後は上値が重くなり、ロンドン序盤には183.60台まで押し戻されている。対ポンドではユーロ売りが優勢。一連のECB高官らが、原油高によるインフレ上昇を懸念し、今後の利上げの可能性に言及した。
ポンドドルは1.34台前半での取引。東京午後に1.3458付近まで買われたあとは、ロンドン序盤にかけて安値を1.3402付近に広げた。その後は再び買いが優勢になり、1.3440台へと反発している。ポンド円は東京早朝の212.04付近を安値に買われ、東京午後には212.89付近に高値を伸ばした。その後はロンドン朝方にかけて212.50割れへと反落。足元では再び買われて本日の高値水準に迫っている。ユーロポンドは0.8631から0.8657までのレンジでユーロ売り・ポンド買いが優勢。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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