英最高税率引き下げ撤回でもポンドは再び弱気になる可能性=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが強まる中、ポンドドルは買い戻しが加速し、1.13ドル台を回復している。先週は波乱のポンドだったが、英中銀の英国債市場への介入でひとまず安心感が広がり、ポンドは買い戻しが続いている。本日は21日線が控える1.13ドルちょうどの水準まで一気に到達している。きょうはトラス首相が英最高税率の引き下げを撤回したこともポンド買戻しをサポートしているようだ
しかし、市場からは、英政府が所得税の最高税率引き下げ計画を撤回したことでポンドは買い戻されているが、危機を脱したとは言い難いとの声も聞かれる。最高税率の引き下げに伴う財政措置の規模は約20億ポンドで、9月23日に発表された450億ポンドの財政措置の中では控えめなものだと指摘。さらに、英中銀の英国債安定化の介入は10月14日に終了し、市場は来年度の英国債発行の重さにさらされることになるという。
GBP/USD 1.1295 GBP/JPY 163.17 EUR/GBP 0.8698
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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