【これからの見通し】根強いドル高圧力も、最近のボラタイルな動きは気がかり

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【これからの見通し】根強いドル高圧力も、最近のボラタイルな動きは気がかり

 このところ、ドル円に続いてポンドドルが極めてボラタイルな値動きを示している。ドル円は140円台乗せからの上昇スピードが加速したことが、政府・日銀の円買い介入につながった。146円手前から140円台までの激しい値動きとなった。当局は投機的な動きに断固たる措置を行ったとしている。その後は再び144円台へと再び上昇。

 続いて、先週末の英経済支援策の発表をきっかけにポンド相場が急落している。英国債が急速に売られており、財政の継続性に市場は疑問符を投げかけた格好。ポンドドルは、月曜日の東京午前には数分の間に1.08台から1.0350近辺まで急落。フラッシュクラッシュの様相を呈した。投げ売り状態となったあとは1.09付近まで買戻されている。市場では英中銀の緊急利上げやポンド買い介入への思惑が広がっている。日銀のような実際の行動はまたみられず、市場の不透明感は足元で急激に高まっている。ポンドドルの1週間ボラティリティーは30%近くまで上昇。いま最もホットな通貨となっている。

 ドル指数は大きな反落をみせず、じりじりと水準を高めてきている。ユーロドルは0.96台での推移。パリティ水準は上方に遠く離れた印象を受ける。(むしろ、ポンドドルのパリティ接近が話題になる状況)

 しかし、ドル円とポンドドルの荒っぽい相場展開で、短期的にはポジション調整が進展したものとみられる。新たなドル買いポジションのコストはかなり高い水準からのものとなっているもよう。ここからの値動きは神経質さを増し、一筋縄ではいかなくなる可能性が高いだろう。

 このあとの経済指標発表は米国に集中している。耐久財受注(速報値)(8月)、住宅価格指数(7月)、S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(7月)、コンファレンスボード消費者信頼感指数(9月)、リッチモンド連銀製造業指数(9月)、新築住宅販売件数(8月)など。

 発言イベント関連では、上記のように英中銀の緊急利上げの発表の有無に市場の関心が集まっている。英国関連では、ピル英中銀チーフエコノミストの講演内容も注目されそうだ。トラス政権の打ち出した経済支援策の影響・評価はどうか。米国関連では、エバンス・シカゴ連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁などの講演イベント参加が予定されている。パウエルFRB議長はデジタル通貨に関する討論会参加と金融政策関連の発言は手控えられそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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