米、4-6月期に定義上の景気後退との声も=NY為替
きょうのNY市場はリスク回避の雰囲気が広がっており、為替市場はドル買いの反応が見られている。一方、米国債利回りの低下や株安で円高の動きも見られ、ドル円は再び134円台に下落する動きも見られた。朝方発表になったISM製造業景気指数が米リセッション(景気後退)への懸念を高める内容となったことも市場を圧迫。本日の21日線は134.60円付近に来ているが、目先の下値メドとして意識される。
その米景気後退だが、4-6月(第2四半期)のGDPも第1四半期に続いてマイナス成長となり、2四半期連続のマイナス成長という定義上の景気後退に陥る可能性も指摘されている。4-6月の米GDPは前期比年率換算で0.5%減と、1-3月期の1.6%減に続きマイナス成長が続くと予測しているようだ。ただ、上半期(1-6月)については、雇用など他の指標は力強さを示していることから、必ずしも本来の景気後退を意味するわけではないという。
一方、来年にも陥ると警戒されている本来の景気後退については、辛うじてを回避できるとの見方も出ている。米GDPは今年は2.1%、23年は1.2%を予想しており、景気後退はかなりの可能性で起こりそうだが、米成長見通しの悪化が広範な不況に発展することを防ぐ緩衝材はまだ残っているとしている。企業と家計の双方の健全さと労働市場の堅調が経済を支えるという。
USD/JPY 135.16 EUR/JPY 140.66
GBP/JPY 162.91 AUD/JPY 91.78
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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