ISM指数、景気後退への懸念を正当化する内容=NY為替
日本時間23時に6月のISM製造業景気指数が発表され、53.0と前回から低下した。2年ぶりの低水準。詳細を見ると、雇用が判断基準の50を引き続き下回っているほか、今回は新規受注も50を下回った。一方、仕入価格が大きく低下した。
新規受注や生産、雇用といった指数は短期的な景気シグナルを発する指数でもあり、市場はリセッション(景気後退)への懸念を強めているが、その懸念を正当化する内容ではある。
これを受けて為替市場ではリスク回避のドル買いの反応が見られ、ユーロドルは1.03ドル台に下落。一方、ドル円は円高の動きから135円を再び割り込んでいる。
ISM製造業景気指数(6月)23:00
結果 53.0
予想 55.3 前回 56.1
ISM製造業景気指数(6月)
景気指数 53.0(55.4)
新規受注 49.2(53.5)
生産 54.9(53.6)
雇用 47.3(50.9)
入荷遅延 57.3(67.2)
在庫 56.0(51.6)
仕入価格 78.5(84.6)
輸出 50.7(52.7)
()は前回
USD/JPY 134.99 EUR/USD 1.0379 GBP/USD 1.1986
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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