ドル円、160円台半ばに上昇 日銀通過で改めて円安の動き=NY為替概況
ドル円、160円台半ばに上昇 日銀通過で改めて円安の動き=NY為替概況
きょうのNY為替市場、円安の動きが見られ、ドル円は160円台半ばに上昇。日銀決定会合の結果が公表され、大方の予想通りに政策金利を1.00%に引き上げた。入院治療中の植田総裁に代わって、内田副総裁が会見を行っていたが、中東情勢を巡る不透明感に言及。今回の利上げがハト派的な利上げだったとの受け止めも多いようだ。
副総裁はまた、金融政策は依然として緩和的とも述べ、追加利上げの余地を残したものの、その言い回しには切迫感が感じられなかったとの見方も出ていた。
現行の日本のインフレ状況からは、日銀が利上げを急ぐ必要性は何もない。今週に入って米国とイランの暫定合意が伝わり、原油相場も急落している中、方向感は次も利上げではあるものの、今後は成長に配慮した慎重なアプローチになる可能性も想定される。
事前の観測通りではあるものの、円高の反応はほぼ見られず、ドル円は160円台を維持。明日のFOMCの結果に対する反応次第では、円キャリー取引が進む可能性も指摘されていた。
ユーロドルは1.16ドル付近での振幅が続いている。米国とイランの暫定合意を受けて前日にやや持ち直したものの、戻りは鈍い。一方、ユーロ円は円安の動きから186円台に上昇。
アナリストは「今回の合意の持続性に対する新たな懸念が浮上した場合や、ホルムズ海峡の再開が遅れた場合、あるいは米国とユーロ圏の経済指標の格差がさらに拡大した場合には、ユーロドルは1.15ドル割れの水準を再び試す可能性がある」と指摘している。
ポンドドルは緩やな買戻しが出て、1.34ドル台に再上昇。ただ、狭い範囲での値動きに終始し、様子見の雰囲気が続いている。200日線が1.3420ドル付近に来ているが、その水準を挟んで上下動している状況。一方、ポンド円は東京時間に214円台半ばに下落していたものの、海外市場に入って215円台に上昇している。
現在のポンドはやや割高な水準にある可能性があるとの指摘がアナリストから出ている。市場は英政治リスクを十分に織り込んでいないという。スターマー首相は、労働党が最近の地方選挙で振るわなかったことを受けて指導力に不透明感が広がっている。また、先週にはヒーリー国防相とカーンズ国防担当相が政府の防衛計画を批判して辞任した。さらに、木曜日に実施される補欠選挙でバーナム氏が勝利した場合、スターマー首相の党首職に挑戦する可能性もあるという。
アナリストはこうした政治的な不確実性に加え、木曜日には英中銀の政策委員会(MPC)も控えていると指摘。そのため、ポンド相場のリスクは下方向に偏っているとの見方を示している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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