小幅続伸、ウクライナ情勢の緊迫化を背景とした上げが一服＝ＮＹ原油概況

NY原油先物4月限（WTI）（終値）
1バレル＝92.10（+0.19　+0.21%）

　ニューヨーク原油は小幅続伸。終値の前営業日比（速報値）は期近２限月が０．１９～０．３０ドル高。その他の限月は０．４１～０．９５ドル高。
　
　ウクライナ情勢の緊迫化を背景とした上げが一服した。プーチン露大統領はウクライナ東部のドネツク、ルガンスクの両共和国について独立を承認した後、この地域の平和維持活動をロシア軍に命じたものの、本格的な侵攻はまだ行われておらず、東西の武力衝突は今のところ限定的。ロシアのエネルギー供給に影響を与える制裁は見送られており、ロシアの報復制裁はまだ発表されていない。

　時間外取引で４月限は９０．６４ドルまで軟調に推移。通常取引開始を控えて下げをほぼ解消すると、その後は一時９３．９０ドルまで上げたが、高値から押し戻されて引けた。

MINKABU PRESS