【新興国通貨】ドル全面安基調受けて、ドルペソも下落、資源国通貨高の流れも寄与~メキシコペソ
【新興国通貨】ドル全面安基調受けて、ドルペソも下落、資源国通貨高の流れも寄与~メキシコペソ
週末の米国大陸市場でドルペソは朝の20.42台から20.20割れまでドル売りペソ買いが進む展開に。東京市場からロンドン市場にかけて20.35-40前後での推移が続いた後、NY朝にいったん20.427まで上値を伸ばし、少し値を落として注目のパウエルFRB議長によるジャクソンホール会議での講演を迎えた。
議長はテーパリング開始について年内開始を示唆したものの、その後の利上げについては慎重姿勢を示した。米国が利上げ基調に入ると、新興国などからドルへの資金移動が見込まれるため、利上げに慎重なパウエル議長の姿勢は新興国通貨買いに安心感を与える形に。
ドルペソは講演後の急落から、戻りが鈍くなる形で午後に入っても下げが続き20.20割れを付ける動きが見られた。
NY原油の上昇を受けた資源国通貨買いの動きもドル売りペソ買いに寄与。ただ、今週は25日のメキシコ第2四半期GDP,26日のメキシコ失業率と重要指標に弱さが目立ったこともあり、積極的なペソ買いにも慎重。
ペソ円でもペソ高の動き。ある程度ドル円での円買いで相殺されたが、資源国通貨買いの動きも入ったペソ高の勢いが勝り、ペソ円はNYあさの5.39台から5.44台まで上値を伸ばした。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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