アジア株反発、値ごろ感からの買い戻し 中国財新PMIも買いを後押し 二転三転のトランプには警戒
アジア株反発、値ごろ感からの買い戻し 中国財新PMIも買いを後押し 二転三転のトランプには警戒
東京時間11:03現在
香港ハンセン指数 23267.61(+148.03 +0.64%)
中国上海総合指数 3347.34(+11.59 +0.35%)
台湾加権指数 21093.38(+397.48 +1.92%)
韓国総合株価指数 2523.14(+42.02 +1.69%)
豪ASX200指数 7875.20(+31.78 +0.41%)
アジア株は上昇、前日に大幅下落した反動で値ごろ感から買い戻しが優勢。トランプ氏は相互関税は「かなり優しい」ものになるとコメントしているが、二転三転のトランプ発言に対する警戒感が強く積極的な買いは入りづらいだろう。きょうはエイプリルフールだ。
中国懸念も重石。中国はきょうから台湾周辺で軍事演習を行うと発表した。この動きは「台湾独立」分離主義勢力に対する警告が目的だとされており、米国との関係悪化が懸念される。また、不動産市場の回復の弱さも懸念されている。中国不動産上位100社の3月の売上高が前年同月比で11.4%減少した。モルガンスタンレーによると大手不動産30社の契約販売は3月に大幅な減少を記録したという。
中小企業を対象とした財新の中国3月製造業PMIは51.2と昨年11月以来の高水準となり、市場予想も上回った。財新PMIを受け上海株と香港株は上げ幅を拡大している。唯一のポジティブ材料だ。
香港市場では医療品やエネルギー、不動産の一角が上昇している。台湾株は大幅反発、前日に4%超も下げ昨年8月以来の安値を更新して取引を終えた。ハイテクや医療品、金融など幅広い銘柄が買い戻されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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