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FOMC後のドル安基調が継続

見通し 

FOMC後のドル安基調が継続

株高の動きでドル安円安の動きも、その後円安はおさまる

米GDPは期待ほど伸びず

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【東京市場】ドル売りがやや優勢な展開

 昨日NY市場午後のFOMCでは声明で前向きな姿勢が一部見られ、いったんはドル買いも、
全体のトーン慎重さを維持していたことや、パウエル議長会見も緩和姿勢を維持する姿勢を示したことで、
その後ドル売りに。
東京市場に入っても流れは変わらず、ドル円が109円60銭台に値を落とすなどの動きを見せている。
 110円を割り込んで朝を迎えたドル円は、じりじりと値を落とし、
午前中に109円60銭台に。さすがに少し買い戻しが入ったものの109円80銭台までにとどまり、
午後に入ってユーロドルなどでもドル売りが出る中で再び109円60銭台に値を落とす動きに。

【ロンドン市場】株高の流れ

 株がしっかりとなるなどリスク選好の動きに。
米緩和政策の長期化見込みが株高を支える格好に。
アジア株の混乱要因となっている中国政府の規制強化について
大手金融機関と規制当局の会合が行われ、市場の混乱を回避する姿勢を示したこともリスク警戒の後退につながった。
円安ドル安の中、ドル円はもみ合いも、
クロス円がしっかりとした展開に。

【NY市場】ドル売り継続

 ドル安円安の流れからドル安の勢いが勝る格好に。
ドル円は109円台半ばを割り込む動きに。
ロンドン市場からしっかりのユーロドルがほぼ押し目無くじりじりと上昇し地合いの強さを印象付け
1.1890台まで。
 米GDPが予想を大きく下回りほぼ前回並みの伸びにとどまったこともドル売りを誘った。
もっともGDPに関しては個人消費が期待以上に伸びており
サプライチェーン問題での在庫減などが背景にあるだけに、深刻な印象は持たれず。

【本日の見通し】ドル売り基調継続へ

 ドル円は110円ちょうど手前が重くなった印象。
109円台での推移を中心に下方向の意識が強い展開に。
昨日のGDPが期待ほど伸びなかったこともドルには重石か。
個人消費が伸びていた分、深刻感はないが、サプライチェーン問題の厳しい状況が意識された。

 ユーロドルは1.19手前に売りが入っているものの
押し目の無いじりじりとした上昇に、地合いの強さが印象的に。
上を試す流れが継続しそう。

 全般にドル売り基調も、勢い自体はそこまで強くない。
週末ということもあり値幅自体は抑えられたものとなりそう。

【本日の戦略】戻り売り

 110円手前が重い。
戻りを丁寧に売り110円台に乗せるとストップか。
デイトレも売りからの回転を意識。
ただ、週末超えのポジションには要注意。
また、PCEデフレータの数字次第では流れが変わることにも注意。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《7/29 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.91  1.1845  130.19
高値  109.95  1.1893  130.56
安値  109.42  1.1841  129.90
終値  109.48  1.1887  130.14
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/29 木曜日の主要株式指数》
日経  27782.42 +200.76
DOW   35084.53 +153.60
S&P    4419.15 +18.51
Nasdaq  14778.26 +15.68
FTSE   7078.42 +61.79
DAX   15640.47 +70.11
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/29 木曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=73.62(+1.23 +1.70%)
NY金先物12月限(COMEX)(終値)
1オンス=1835.80(+31.20 +1.73%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/29 木曜日に発表された主な経済指標》

【ユーロ圏】
ドイツ失業者数(7月)16:55
結果 -9.1万人
予想 -2.9万人 前回 -3.9万人(-3.8万人から修正)

ドイツ失業率(7月)16:55
結果 5.7%
予想 5.8% 前回 5.9%

ユーロ圏景況感(7月)18:00
結果 119.0
予想 118.2  前回 117.9

ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(7月)18:00
結果 -4.4
予想  前回 -4.4

消費者物価指数(速報)(7月)21:00
結果 0.9%
予想 0.6% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.8%
予想 3.2% 前回 2.3%(前年比)

調和消費者物価指数(速報)(7月)21:00
結果 0.5%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.1%
予想 2.9% 前回 2.1%(前年比)

【南アフリカ】
生産者物価指数(6月)18:30
結果 0.8%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
結果 7.7%
予想 7.3% 前回 7.4%(前年比)

【米国】
実質GDP(速報値)(2021年第2四半期)21:30
結果 6.5%
予想 8.5% 前回 6.3%(6.4%から修正)(実質GDP)
結果 11.8%
予想 10.5% 前回 11.4%(個人消費)
結果 6.0%
予想 5.4% 前回 4.3%(GDPデフレータ)
結果 6.1%
予想 6.1% 前回 2.7%(2.5%から修正)(PCEコアデフレータ)

新規失業保険申請件数(07/18 – 07/24)21:30
結果 40.0万件
予想 38.5万件 前回 42.4万件(41.9万件から修正)(前週比)
結果 326.9万件
予想 318.3万件 前回 326.2万件(323.6万件から修正)(継続受給者数)

中古住宅販売成約指数(6月)23:00
結果 -1.9%
予想 0.1% 前回 8.3%(8.0%から修正)(前月比)
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/29 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
米7年債入札結果
最高落札利回り 1.050%(WI:1.040%)
応札倍率    2.23倍(前回:2.36倍)

【ユーロ圏】
*デギンドスECB副総裁
インフレは来年低下し、その後は低水準が続く。
この先のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)についての決定に
は時間が必要。
正常化とはパンデミック前の成長路線に戻ること。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【シンガポール】
失業率(第2四半期)時刻未定
予想 2.9% 前回 2.9%

【日本】
有効求人倍率(6月)8:30
予想 1.1 前回 1.09

完全失業率(6月)8:30
予想 3.0% 前回 3.0%

鉱工業生産・速報値(6月)8:50
予想 5.0% 前回 -6.5%(前月比)
予想 20.7% 前回 21.1%(前年比)

【豪州】
生産者物価指数(第2四半期)10:30
予想 N/A 前回 0.4%(前期比)
予想 N/A 前回 0.2%(前年比)

【ユーロ圏】
フランスGDP・速報値(第2四半期)14:30
予想 0.8% 前回 -0.1%(前期比)
予想 17.5% 前回 1.2%(前年比)

ドイツGDP・速報値(第2四半期)17:00
予想 2.0% 前回 -1.8%(前期比)
予想 9.6% 前回 -3.4%(前年比)

ユーロ圏消費者物価指数・速報値(7月)18:00
予想 2.0% 前回 1.9%(前年比)
予想 0.7% 前回 0.9%(コア・前年比)

ユーロ圏GDP・速報値(第2四半期)18:00
予想 1.5% 前回 -0.3%(前期比)
予想 13.2% 前回 -1.3%(前年比)

ユーロ圏失業率(6月)18:00
予想 7.9% 前回 7.9%

【スイス】
KOF先行指数(7月)16:00
予想 129.5 前回 133.4

【香港】
実質GDP・速報値(第2四半期)17:30
予想 -0.8% 前回 5.4%(前期比)
予想 7.8% 前回 7.9%(前年比)

【ブラジル】
失業率(5月)21:00
予想 14.5% 前回 14.7%

【南アフリカ】
貿易収支(6月)21:00
予想 540.0億ランド 前回 546.0億ランド

【カナダ】
GDP(5月)21:30
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前月比)

鉱工業製品価格(6月)21:30
予想 -0.4% 前回 2.7%(前月比)

原材料価格指数(6月)21:30
予想 N/A 前回 3.2%(前月比)

【米国】
PCEデフレータ(6月)21:30
予想 4.0% 前回 3.9%(前年比)

PCEコアデフレータ(6月)21:30
予想 3.7% 前回 3.4%(前年比)

個人支出(6月)21:30
予想 0.7% 前回 0.0%(前月比)

個人所得(6月)21:30
予想 -0.3% 前回 -2.0%(前月比)

シカゴ購買部協会景気指数(7月)22:45
予想 64.1 前回 66.1

ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(7月) 23:00
予想 80.8 前回 80.8

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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