ドル円は110円台半ばでの推移が続く=NY為替後半

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 NY時間の終盤に入ってドル円は110円台半ばでの推移が続いている。きょうのNY為替市場でドル円は買戻しの動きを続けており、110.60円付近まで一時上昇。本日110.40円付近に来ている21日線の回復を試す動きが出ている。デルタ株の感染再拡大は依然として猛威を奮っているが、市場は再封鎖の措置まではないとの見方も有力視されている。そのような中で米株や米国債利回りも上昇に転じており、リスク選好の雰囲気がドル円をサポートした模様。

 リスク回避の雰囲気が改善したとしても、ドルは2022年末まで、他のほとんどの通貨に対して上昇し続けるとの見方も出ている。パンデミックからの景気回復は各国でまちまちとなっており、世界的には不均一な回復となっている。ただ、米国については、成長見通しの観点から他の大半の主要国に対して優位にあり、その相違はしばらく持続すると見られ、特にインフレ圧力について米国は最も強く、それがドルをサポートするという。一方、円に関してはインフレ圧力が最も弱い状況。FRBと日銀の金融政策格差という点だけで言えば、ドル円は買いの流れなのかもしれない。

 ユーロドルは1.17ドル台の狭い範囲での値動きが続いた。ECBの新たな金利ガイダンスを受けてユーロの上値は重い。当面はECBの利上げはないとの見方が有力視されているようだ。ECBは前日の理事会で「見通しが進展を示すまで金利は現状かそれを下回る水準。行動のかなり前にインフレ見通しが2%に達している必要ある」などと、戦略見直しに伴いガイダンスを変更した。

 市場では前日のECBのガイダンス変更を受けてユーロはキャリー取引の調達通貨の1つとなる可能性を高めたとの声も出ている。確かに、前日のECB理事会はユーロに強気なれるものは何もなかった。逆にECBからすれば、ユーロの実効為替レートが昨年7月の水準まで下落したことを喜ばしく思っているかもしれない。ユーロドルは下値警戒感を強めているが、いまのところ1.17ドル台半ばの水準は強い下値サポートとして機能しているようだ。目先はこの水準をブレイクしてくるか注目される。ブレイクすれば3月安値の1.17ドルちょうど水準が意識される状況。

 ポンドドルは戻り売りが優勢となり、1.37ドル台前半まで一時下落。前日はローソク足が200日線の上に出たことから、リバウンドの流れが形成されるか期待されたが、いまのところ何とも言えない状況のようだ。本日の200日線は1.3725ドル付近に来ている。

 やはり、北アイルランド議定書を巡る英国とEUの貿易摩擦が高まっていることと、ジョンソン英首相が取った感染再拡大の中での規制解除の2つがポンドに影を落としている模様。英国ではワクチン接種が進んでおり、ジョンソン首相は規制を解除しても集団免疫を実現できると踏んでいるようだ。ただ、免疫学者の間では、首相の戦略の結果が判明するのは早くても8月後半と見られており、それまで証拠がない状態がしばらく続く。これは短期的にポンド買いの意欲を削ぐ可能性があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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