ドル円は108円台後半での振幅続く 弱い米雇用統計も市場のインフレ期待は根強い=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は108.80円近辺と108円台後半での狭い範囲での振幅が続いている。NY時間の後半に入って米国債利回りがプラスに転じているが、ドル円は109円台には慎重な印象。前週の米雇用統計を受けて市場はFRBの早期出口戦略への期待を後退させており、ドル買いの機運は盛り上がっていないようだ。一方で、クロス円を始め、円安の動きも見られることから、下値もサポートされている。
米国債市場ではインフレ期待を示す5年物のブレークイーブン・レートが2.73%台まで上昇し、2006年以来の高水準に上昇している。先週の弱い米雇用統計にもかかわらず、市場のインフレ期待の強さの変化ないようだ。
この日はNY連銀が4月の米消費者期待調査を公表していたが、1年後のインフレ期待は3.36%と前回の3.24%から上昇し、2013年9月以来の水準に上昇していた。一方で家計所得については、前回の2.8%増から2.4%増に低下していた。
USD/JPY 108.81 EUR/USD 1.2159 GBP/USD 1.4151
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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