ドル円は109円台前半の狭い範囲で上下動 ドル上昇余地は限られるとの指摘も=NY為替
ドル円は109円台前半での狭い範囲での上下動に終始している。米株と米国債にらみの展開が続いているが、前日は市場にリスク回避の雰囲気が強まり、ドル円も伸び悩む動きがみられた。本日はその雰囲気も一服しているが、ドル円が上値を積極的に追う雰囲気までは出ていない。
この日発表の米経済指標が予想こそ下回ったものの、力強い内容の発表が相次いだ。市場はFRBがいつ慎重姿勢を転じるのか気掛かりとなっている。前日はイエレン米財務長官が景気過熱の抑制で金利上昇が必要になる可能性に言及したことに敏感に反応していた。長官はその後に「金利上昇を予想せず、推奨もせず」と火消しに回ったが、市場が神経質になっていることは明らか。
ただ、米インフレが過度かつ継続的なオーバーシュートのリスクは低いとし、ドル上昇余地は限られるとの指摘も聞かれる。そのため、ドル円が大きく上振れる可能性は低いとの見方もあるようだ。
USD/JPY 109.27
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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