株式は調整の動きも、根強いドル安圧力=ロンドン為替概況
株式は調整の動きも、根強いドル安圧力=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。大晦日でドイツの株式市場は休場。取引されている英FT指数と仏CAC指数はいずれも調整売りに押されている。特に英FT指数の下げが大きめ。そのなかでドル円は103円台前半から103円ちょうど付近まで下落。ユーロドルは上値重く1.22台後半へ、ユーロ円も126円台後半から半ばへと軟化している。しかし、ポンド、豪ドル、NZドルなどではドル売りが優勢。クロス円も円安方向へと動いている。今週のドル安の流れの根強さが示される格好となっている。ポンドドルは1.36台後半、豪ドル/ドルは0.77台前半、NZドル/ドルは0.72台前半でこの日の高値を伸ばしている。英国はあす、EUから完全離脱する。不安材料は残っているが、対ユーロでのポンド買いが入るなど、ポンドは堅調に推移している。
ドル円は103円台前半での取引。103.10-20レベルでの揉み合いを下放れて、103.00レベルまで下落する場面があった。欧州株が軟調に推移しており、ドル売り圧力と並行して円買い圧力もみられた。
ユーロドルは1.22台後半での取引。1.23台が重くなり、1.2275レベルまで下落した。ユーロ円は126.80台から一時126.50割れまでの下げ。対ポンドでのユーロ売りが根強く入っており、0.9020近辺から一時0.8980近辺まで下押しされた。ドイツは株式市場が休場となっており、手掛かり難。
ポンドドルは1.36台半ばでの取引。アジア時間に1.36ちょうど付近まで下押しされる場面があったが、その後は買いが再開している。ロンドン序盤には1.36台半ばを上回ると高値を1.3686レベルまで伸ばした。その後は買い一服となるも高値圏は維持している。ポンド円は140円台半ばから一時140.98レベルまで上昇。しかし、141円台は付けきれず140円台後半で推移している。ユーロポンドは0.9020近辺から一時0.8980近辺まで下落。総じてポンド買いの動きが広がった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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