【これからの見通し】中東情勢に対する警戒感が緩和も、根強いドル高基調が確認されるか
【これからの見通し】中東情勢に対する警戒感が緩和も、根強いドル高基調が確認されるか
市場は、トランプ米大統領が再びイランとの合意間近との発言を行ったことに好反応を示している。再三再四の同様の発言もなかなか戦争終結には至っていないのだが、一時的にせよ期間を区切って停戦が合意されることを市場は歓迎している。原油安、米債利回り低下、株高といった有事リスクの巻き返しの動きが広がっている。
そのなかで、為替市場では根強いドル高基調が続いている。ドル指数は節目の100を上回ると調整が入るパターンがみられている。しかし、サポート水準となる10日線や21日線が上向きとなっており、ドル指数はこれらの水準を大きく割り込むことなく推移している。また、円相場にはリスク選好的な円売り圧力も加わり、ドル円とともにクロス円も堅調に推移している。
週末調整が入りやすい状況ではあるが、有事リスクの一服とドル高基調の持続性がどこまで保たれるかが焦点となろう。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(6月)が注目される。市場予想は46.0と前回5月の44.8から上昇する見込み。現状、先行の両面での改善が見込まれている。また、1年期待インフレ率は4.9%と前回の4.8%から小幅に上昇する見込みだ。FRBの利上げ観測やドル高基調には特段の変化をもたらすには至らないだろう。
その他の経済指標は、トルコ経常収支(4月)、香港鉱工業生産指数(2026年 第1四半期)、香港生産者物価指数(PPI)(2026年 第1四半期)、インド消費者物価指数(CPI)(5月)など。全体相場には影響を与えない指標群に留まる。
発言イベント関連では、独連銀最新経済予測が発表される。昨日のECB理事会では足元のインフレ上昇、成長鈍化傾向が示されていた。コッハー・オーストリア中銀総裁、レーン・フィンランド中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁などの講演なども予定されており、ECB当局者による情報発信が中心となる。米株式市場では、イーロン・マスク氏の「スペースX」がナスダック上場が話題となっており、株式市場に活気を与えることが期待されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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