ドル円は104円ちょうど付近 感謝祭翌日で午後の取引は閑散=NY為替後半

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 NY時間の終盤に入ってドル円は104円ちょうど付近での推移が続いている。きょうは感謝祭翌日で米国債や米株式市場は短縮取引となっており、取引が既に終了している。為替市場も取引が閑散で動意薄の展開となっている。

 きょうのNY為替市場はドル売りが強まり、ドル円も一時103円台に再び値を落とした。きょうのドル円は東京時間に103円台に下落していたが、感謝祭明けの米株式先物が上昇したこともあり104円台に戻していた。しかし、ドル安は根強く再び下値模索となったようだ。目先は今週の安値103.70円付近が下値メドとして意識される。

 ドル円は週初に突如買い戻しが強まり104円台を回復。株高・円安のフォローもあり104.75円近辺まで上昇していた。しかし、心理的節目の105円を試す気配までは無く上値を止められたことから、再び下値を試しに行っている印象だ。週初の動きは感謝祭前のポジション調整とも思われる。

 市場ではドル安期待が根強い。来週から師走相場に入るが、今年のポジション調整と来年の予想を反映した動きが混在する月でもある。来年はワクチンへの期待から景気回復の予想も少なくない。足元で感染拡大が続いていることから、序盤こそ景気は圧迫される可能性があるが、春以降は回復が鮮明になるとの予想も多いようだ。

 その場合、逃避通貨に位置づけられているドルは売られやすいとの見方や、景気回復でもFRBは慎重で、インフレ期待の上昇をある程度容認し、当面低金利政策を維持するとの見方、さらには米財政赤字拡大など、ドル安シナリオを見込む声は圧倒的に多い。

 そのような中でドル円の上昇シナリオは描きづらいようだ。

 ユーロドルは買いが優勢となり、1.1960ドル付近と9月以来の高値水準に上昇。きょうの上げで上値抵抗となっていた1.19ドル台前半の水準を上抜いており、来週以降、大きな心理的節目の1.20ドルを試すか注目される。1.20ドルはユーロ発足以来の平均値にあたり、ECBもその水準の動向を注視しているとも言われている。

 市場ではユーロドルの上値期待が強い。米財政赤字が持続不可能な水準に達していることからドル安が進み、来年1-3月期には1.25ドルまでの上昇の可能性もあるとの指摘も出ている。米国債の発行が増加しており、信用リスクから利回り曲線はスティープ化している。投資家が米債券投資にディスカウントを求めておりドル安が進んでいるという。これは来年も市場の重要なテーマの1つだとしている。ECBは12月10日の理事会で量的緩和拡大を打ち出すことが確実視されており、ユーロにとっては下押し圧力となるものの、ECBは単にユーロ債の発行ペースと歩調を合わせているに過ぎないという。

 きょうはポンド売りが加速し、ポンドドルは一時1.32ドル台に下落した。きょうの市場は英国とEUの貿易交渉への不安感を強めている。きょうから顔を付き合わせた協議が再開しているが、EU外交筋から「英国の迅速な政治的決定なしには合意はほとんど不可能」との発言が伝わり、ジョンソン英首相も「相違が残っている」と発言していた。また、英サン紙は「漁業権におけるEUからの提案を英国は拒否する見込み」と伝えていた。バルニエEU首席交渉官からの漁業権に関する提案は何も新しいものはないという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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