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【これからの見通し】期待残るものの株安で円高の動きが優勢に

為替 

【これからの見通し】期待残るものの株安で円高の動きが優勢に

 昨日の米株式市場が主要3指数とも売りに押されたことを受けて、為替市場ではリスク回避的な円高圧力が広がっている。ドル円は103円台後半と、前日のロンドン午前以降とほとんど同水準にとどまっている。一方で、クロス円では昨日よりも一段と円高の動きが進行してきている。ユーロ円122円台、ポンド円137円台、豪ドル円75円台などへとストレートに下落している。

 昨日はファイザーのワクチン報道が好材料となり、一時株高の反応が広がったが、市場はワクチンが実際に世界の医療機関の手元に届くまでにはまだ時間がかかるとして冷静に判断しているようだ。ただ、ワクチン開発に関する良いニュースは今後も続いて出てきそうだ。その内容次第では反応が大きくなる可能性も否定はできない。

 このあとの海外市場では感染拡大の加速の現実が株安や円高の動きを継続させそうだ。突発的な良いニュースについては念頭に置いておく必要もあるが、いつ出るのかわからないニュースを期待し続けるのもあまりよいアイデアではないだろう。まずは、目の前の円高の動きの持続性を見極めることに。

 このあとの海外市場で発表される経済指標は、ユーロ圏経常収支(9月)、トルコ中銀政策金利、南ア中銀政策金利、米フィラデルフィア連銀景況指数(11月)、米新規失業保険申請件数(14日までの週)、米中古住宅販売件数(10月)、米景気先行指数(10月)など。

 注目はトルコ中銀政策金利で、市場では利上げが必至とみている。エルドアン大統領が財務相と中銀総裁を実質的に更迭したことで、新体制が始まっている。大統領はトルコリラの通貨安に大いに不快感を示していることで、中銀は利上げで対応する見込み。問題はその幅。市場では現行の10.25%から14-16%への利上げ予想が中心となっている。

 発言イベント関連では、ラガルドECB総裁が欧州議会・経済金融問題委員会の公聴会に出席する予定。その他にも、メスター・クリーブランド連銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁、シュナーベルECB理事、ローゼングレン・ボストン連銀総裁などの講演やイベント参加が相次ぐ。EU首脳会議がオンラインで行われる。英国とEUとの貿易交渉に進展がみられるのかどうかも引き続き注意ポイントとなろう。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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