FOMCにドル高の反応 ドル円は105円付近まで戻す=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入って為替市場はドル買い戻しの動きが強まっている。104円台に下落していたドル円は105円ちょうど付近まで戻し、ユーロドルは1.18ドルを割り込む動きが見られている。

 午後になってFOMCの結果が発表され、パウエル議長の会見も行われたが、FOMCメンバーの金利見通しでは2023年までのゼロ金利据え置きが示され、パウエルFRB議長が会見で「予想よりも早い回復が持続するかどうかはわからない」と述べていた。また、政策指針の枠組み見直しについても言及がほぼ無かった。概ね予想通りではあったものの、ドルショートが積み上がっている為替市場は改めてドルの買い戻しを強めている模様。

 ドル円は円高の動きもあって序盤は心理的節目の105円を割り込み、104.80円近辺まで下落した。105円を割り込むと輸入企業やオプション絡みの買いも観測され、それ以上下押しする動きまでは見られない中、FOMCを受けてドルの買い戻しが強まり、ドル円は105円ちょうど付近まで戻している。

 序盤の円高については、この日新首相に就任した菅首相が会見で「規制改革を政権のど真ん中に置いている」と述べたことが円高を誘発したとの見方が一部に出ていた。また、人民元が上昇しており、円も連れ高しているとの見方も聞かれる。

 なお、この日の米小売売上高は予想を下回ったが、市場はさほど警戒感を示していない。

 ユーロドルは売りが強まり、1.18ドルを割り込んでいる。FOMCをきっかけに過去最高水準に積み上がっているロングポジションを調整する動きが強まった。

 きょうはポンド買いが目立ち、ポンドドルは1.30ドル台に一時上昇した。ユーロや円に対してもポンドは買いを強めている。ドル円の下げにもかかわらず、ポンド円は一時136円台半ばまで一時上昇。

 英国が先週のEUとの交渉で、漁業に関する暫定的な譲歩案を提示したと伝わり、交渉進展への期待感が高まっている。ジョンソン首相はEUと合意した離脱協定の一部変更を可能にする国内市場法案の成立を目指しているが、歩み寄りの兆しも見せており、ポンド買いに繋がったようだ。この日発表の8月の英インフレ統計が予想を上回ったこともフォローとなっている。

 ただ、今週は英中銀金融政策委員会(MPC)が控えているが、先行き不透明感や合意なき離脱のリスクを鑑み、英中銀は緩和スタンスを維持する公算が大きく、依然としてハト派に大きく傾いていると市場は見ているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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