イタリア、スペインで感染が増加 ユーロの反応は限定的=NY為替
きょうも為替市場はドル買い戻しが優勢となる中で、ユーロドルは売りが優勢となっている。この日の米雇用統計が予想を上回る好調な内容だったことで、ユーロドルはNY時間に入って売りが強まり、きのうに引き続き、一時1.17ドル台まで下落した。しかし、1.17ドル台に入ると押し目買いも出るようで、1.18ドル台に下げ渋っている。
米株式市場に調整色が強まる中、リスク回避のドル買いが見られるものの、きょうの米雇用統計で米労働市場の回復傾向が続いていることが示されたとはいえ、FRBの低金利長期化期待に変化はない。いずれドル安基調に戻し、ユーロドルは再び大きな心理的節目である1.20ドルを試しに行くとの期待が根強いのかもしれない。
一方、先ほどイタリア、スペインの新規感染者数の報告が流れ、イタリアが1733件の増加、スペインが4503件の増加を報告し、4カ月で最多となった。欧州では始まりが遅かった分、感染第2波がまだピークをつけておらず、ユーロ圏経済への悪影響が今後懸念される。ただ、ユーロへの反応は限定的。
EUR/USD 1.1820 EUR/JPY 125.70 EUR/GBP 0.8935
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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