リスク選好ムード広がり、ドル安・円安が進行=ロンドン為替概況
リスク選好ムード広がり、ドル安・円安が進行=ロンドン為替概況
5日のロンドン市場は、ドル安と円安の動きが広がっている。欧州株や米株先物が買われており、リスク選好の動き。NY原油先物や金先物も上昇しており、ドル安との相乗効果もみられている。ドル安の動きでユーロドルは1.18台前半から後半へと高値を伸ばした。ポンドドルは売買が神経質に交錯しているが、1.31台前半へと水準を上げている。リスク選好の動きに乗って豪ドル/ドルは0.72台を回復。円安の動きはクロス円が主導。ユーロ円は125円台前半、ポンド円は138円台後半、豪ドル円は76円台前半へと高値を伸ばしている。その中で、ドル円は105円台後半でジリ高の動きにとどまっている。独仏ユーロ圏、英国など一連の7月非製造業PMI確報値は、やや下方改定されていたが、いずれも50超の水準で改善傾向は維持していた。
ドル円は105円台後半での取引。東京市場でつけた105.51レベルを安値に、ロンドン市場では底堅く推移。一時105.85レベルに高値を伸ばしている。ただ、クロス円の上昇と比較すると小幅の上昇にとどまっている。欧州株や米株先物、NY原油先物などが上昇するなかで、ドル安と円安が交錯しており、ドル円の値動きを抑制している。
ユーロドルは1.18台前半での取引。ロンドン朝方の下げで1.1800近辺でサポートされたあとは、上値を伸ばす動きとなり、一時1.1862レベルまで買われた。ユーロ円はリスク選好の動きに乗って124円台後半から125円台に乗せると、高値を125.41レベルまで伸ばした。足元ではユーロ買いの動きは一服しているが、引き続き東京市場よりも高値水準を維持している。。独仏ユーロ圏など一連の7月非製造業PMI確報値はやや下方改定されていたが、いずれも50超の水準で改善傾向は維持していた。
ポンドドルは1.31台前半での取引。1.31台を挟んで神経質に上下動している。振幅するなかで、1.3058レベルの安値を付けたあとは1.3132レベルに高値を伸ばしている。ポンド円は138円台での上下動。序盤は138円台前半で上に往ってこいとなったが、その後は買いが優勢となり高値を138.93レベルまで伸ばしている。対ユーロでは方向感に欠ける振幅となっている。7月の英非製造業PMI確報値は56.5と速報値56.6から若干の下方改定にとどまった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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