ドル円は上げ一服も105円台後半=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は上げを一服させているものの、105円台後半での推移となっている。きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まり、ドル円は106円台まで急上昇する場面もみられた。きょうは一時104円台前半まで下落し、安値から180ポイント近く切り返した格好。ドル買いの直接的な材料は見当たらないものの、月末ということや、感染第2波の中での夏休みシーズンに入りということもあり、ドルショートの整理が出ているのかもしれない。ストップを巻き込んでショートカバーが活発に出たようだ。

 今週発表の第2四半期の米GDPが過去最悪のマイナス成長になり、雇用指標も不安な内容が続いている。米国内で感染第2波の拡大が依然として収束しない中で、市場では、米経済は期待ほど早期の回復はないのではとの不安が強まっている。前日引け後に発表になった大手IT・ハイテク企業の決算は、逆にパンデミックの恩恵もあって最高益の企業も出ていたが、全体的な雰囲気の改善にはつながっていない。

 そのような中で為替市場はドル売りが続き、ドル円も心理的節目の105円を割り込んだが、さすがに過熱感も出ており、月末のドレッシング買いが出たのかもしれない。ただ、一時的なドル買いと見ている向きは多いようだ。

 ドルの買い戻しが強まる中、ユーロドルは戻り売りが強まった。ロンドン時間の早朝には1.19ドル台に上昇していたが、その後は戻り売りが続き、1.17ドル台まで急速に下落した。

 買いの勢いが加速していたユーロドルだが、1.20ドルを上回った場合はECBが何らかのアクションをとる可能性もあるとの指摘も聞かれる。ECBはユーロ圏経済のディスインフレの影響を考慮すると、最近のユーロ上昇は無視できないだろうという。ただ、ユーロ圏はGDPに占める経常収支が2.8%の黒字であるのに対し、米国は2.1%の赤字を抱えているため、ユーロ安は難しいという。米政府が11月の米大統領選挙に向けてドル高誘導を取ることも、まずないものと思われ、ECBがユーロ高に苦言を呈したとしても、簡単にはドル高・ユーロ安の流れには戻らないとも述べている。

 ドル買い戻しの中でもポンドドルは底堅い動きが継続していたが、後半になって戻り売りが見られている。1.31ドル台半ばまで上昇していたが、1.30ドル台に伸び悩む動き。

 来週は英中銀金融政策委員会(MPC)が行われる。四半期インフレ報告も公表され、経済見通しが公表されるが、一部からは2020年の成長見通しは上方修正される一方で、失業率とインフレ見通しは下方修正されるとの予想も出ている。政策自体は据え置きが確実視されているものの、将来的なマイナス金利導入の可能性にはオープンの姿勢を示してくるとの見方もあるようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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