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ドル買い優勢もドル円の上値重い 第2波の警戒からの円高が圧迫=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となっているもののドル円の上値は重く、東京時間につけた106.70円を割り込む動きも見られた。米株は下げて始まったものの、下げを取り戻す動きが見られている。ただ、ドル円は呼応する動きを見せずに下値模索が強まっている状況。ドル円との連動性が強い米国債利回りが下げていることがドル円を圧迫している面がありそうだ。

 円高の動きがドル円を圧迫している格好だが、経済再開に伴う景気回復への期待がある一方で、テキサス、フロリダ、アリゾナといった米州の一部で感染急増が報告され、感染第2波への警戒感が高まっている。中国当局が北京で新たに21人の感染が確認されたと発表したことも重石となっている模様。トランプ大統領は感染が拡大しても、再び経済封鎖を実施しない意向を示しており、市場も過度に楽観的になっていたが、ここに来て先行きを冷静に見極めたい雰囲気が出ているのかもしれない。

 ロング勢の見切り売りも活発に見られ、その動きにテクニカル勢が売りで追いかけているようだ。目先は先週に強いサポートとなった106.60円水準を完全にブレイクするようであれば、5月安値の106円ちょうど水準を試す可能性も警戒される。

 ユーロドルは1.11ドル台に下落。1.12ドル台前半に強いサポートが観測されていたが、その水準をブレイクしており、明日以降の動きが警戒される。本日の21日線が1.1175円付近に来ており、目先の下値サポートとして意識。

 このところの市場はユーロ自体の材料にはあまり反応を示さないが、きょうはECBが的を絞った長期融資プログラム(TLTRO)を通じたユーロ圏の銀行による借入額が合計で1.3兆ユーロに達したと発表した。利用した金融機関は742行に及ぶ。プログラムの利用額は予想を若干下回ったが、まずまずとの見方も出ている。市場では、ウイルス感染拡大の中で有望な融資案件が少なかったことや、ECBから借り入れることの評判悪化を懸念した銀行は利用を控えるとの見方もあった。

 ポンドドルも売りが強まり、1.24ドル台前半まで下落。6月15日にサポートされた1.24ドル台半ばをブレイクしたことで下げを加速させたようだ。きょうの下げで21日線をブレイクしており、明日以降の動きが警戒される。

 英中銀はきょうの英中銀金融政策委員会(MPC)で資産購入枠を1000億ポンド拡大し7450億ポンドとした。一部には1500億ポンドとの見方も出ていたことや、声明で第2四半期の英経済は5月時点の予想よりも落ち込みは少ない可能性を示したことから、発表直後は買いが強まる場面もみられた。しかし、直ぐに上値を抑えられ、一時的な動きとなったことから、見切り売りも出ている模様。注目のマイナス金利についてベイリー英中銀総裁は議論しなかったと言及していたが、その後の会見で「すべての手段を排除しない」と述べていたことで、マイナス金利はなお選択肢にはある姿勢も残している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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