アジア株は小動き、米中対立懸念や米雇用統計前の様子見ムードで方向感欠ける展開
アジア株は小動き、米中対立懸念や米雇用統計前の様子見ムードで方向感欠ける展開
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 24329.46(-36.84 -0.15%)
中国上海総合指数 2912.46(-6.79 -0.23%)
台湾加権指数 11429.57(+36.34 +0.32%)
韓国総合株価指数 2161.77(+10.59 +0.49%)
豪ASX200指数 5974.80(-17.02 -0.28%)
フィリピン総合指数 6324.33(-193.16 -2.96%)
アジア株は材料難で小動き。きょうは5月の米雇用統計が発表されることもあり、市場では様子見ムードが広がっている。失業率は20%近くにまで悪化すると予想されている。
前日の米株価指数はまちまちだった。世界的な経済活動再開や米景気回復期待からリスク選好ムードが継続しているものの、直近の上昇を受けて利益確定の売りが出た。
トランプ米政権は追加の経済対策を最大1兆ドル規模と見込んでいるとの報道が伝わったが、今週予定していた会合が見送られたことで、やや失望感が広がったことも売りを誘った。
米中対立は引き続き懸念されている。トランプ米政権は、人民日報や環球時報などの中国メディアに対して新たな要件を課す「第2弾」を検討しているとダウジョーンズが報じている。そのほか、香港立法会は4日、中国の国歌に対する侮辱行為を犯罪とする「国歌条例案」を可決した。
東南アジア市場ではフィリピン株が急落。4月の失業率は17.7%と前回の5.3%から大幅に悪化、統計開始以来で最悪の水準となった。同国での新型コロナウイルス感染者は計2万人を超えている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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