広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ダウ平均は続落 本日も激しく上下動 ニュースに翻弄=米国株概況

株式 

NY株式7日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均   37965.60(-349.26 -0.91%)
S&P500    5062.25(-11.83 -0.23%)
ナスダック   15603.26(+15.47 +0.10%)
CME日経平均先物 32545(大証終比:+1585 +4.88%)

 きょうも米株式市場は荒い値動きとなり、本日も激しく上下動した。本日のダウ平均のレンジは2595ドルとなっている。序盤は売り先行で始まり、取引開始直後にダウ平均は1700ドル超急落。ただ、その後は急速に買い戻しが入り、今度は892ドル高まで急伸。ただ、その上げを維持できずに再び急落するといった目まぐるしい展開となった。

 トランプ大統領やホワイトハウスからのニュースに、市場は翻弄。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が「90日間の関税停止を検討」と述べたとのニュースが伝わり、株式市場は一気に買い戻されたが、ホワイトハウスがそれをフェイクだと否定。そして、今度は「トランプ大統領が中国製品に追加で50%の関税を警告」と伝わったことで不安が再び台頭。「中国とのすべての協議は中国による関税が撤回されない限り打ち切り」とも述べていた。なお、他国との交渉は直ちに開始されると述べている。

 他国とは交渉に入っているようで、本日は石破首相と日米首脳電話会談を行っていた。トランプ大統領は「日本との素晴らしい関係を今後も維持する」と述べていた。

 先週のトランプ関税発表以降の一連の変動で、恐怖指数として知られるVIXが急上昇しており、本日は60を超える場面も見られていた。昨年8月以来の高水準。これに対してストラテジストからは、投げ売りの兆候との指摘が出ている。「投げ売りゾーンに入った場合、多くの人が考える以上、または想像する以上にオーバーシュートする」と指摘。また、VIXの現物が一時、先物よりも高い水準となり、パニックゾーンにある証拠との見方も示した。ただ、終盤には48まで低下している。

 市場からは下げ過ぎの声が数多く出ている一方、エコノミストからはリセッション(景気後退)への言及が強まっている。米大手証券のエコノミストは、トランプ関税の発表を受け、米国のリセッション(景気後退)確率を35%から45%に引き上げた。ストラテジストからは完全に景気後退ならS&P500は4500以下に下落する可能性も指摘されている。

 本日のS&P500は心理的節目の5000を一時下回っていたが、そろそろ一旦下げ止まりの気配も見え始めているとの声も出ている。S&P500の株価指数オプションで、6月限の権利行使価格5000の商いが活発化しており、乱高下する相場の中で株式を下支えしているように見えるという。ボラティリティの歪みは下落方向に傾いているものの、2022年と2020年の暴落時ほど極端な水準ではないという。それらは、投資家が5000を重要なサポート水準として意識している証拠で、短期的にひとまず底に接近しているのではと指摘している。

 テスラ<TSLA>が3日続落。アナリストが同社の目標株価を従来の550ドルから315ドルに引き下げた。現行水準よりは高い水準。マスクCEOおよびトランプ大統領の貿易政策がブランドの危機を招いている点を理由に挙げている。同アナリストはここ4年間、同社の投資判断を「買い」としていた。

 イーライリリー<LLY>が下落。トランプ政権は、高齢者の医療保険であるメディケアに肥満治療薬を保険適用に入れないことを決定した。

 メタノール生産を手掛けるカナダのメタネックス<MEOH>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の71ドルから36ドルに大幅に引き下げた。それでも先週末終値よりも高い水準。

 USスチール<X>が大幅高。石破首相との会談後にトランプ大統領が対米外国投資委員会(CFIUS)に買収見直しを指示した。市場では思惑が高まった格好。

 バンズやノースフェイスなどのブランドを所有するVF<VFC>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を12ドルに設定した。

 家具インテリアのRH<RH>が大幅高。同社は先週末に2025年のフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを2.5億-3.5億ドルの範囲だと発表した。

 DHT<DHT>やインターナショナル・シーウェイズ<INSW>などタンカー株の上昇が目立った。原油相場が一時60ドルを割り込む水準まで下落したことで、海運業の輸送コストも下げることになり、タンカー株に注目が集まった模様。

 若者向けのディスカウントショップを手掛けるファイブ・ビロウ<FIVE>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。

メタネックス<MEOH> 27.39(-1.33 -4.63%)
VF<VFC> 11.26(-0.30 -2.60%)
USスチール<X> 44.50(+6.21 +16.22%)
RH<RH> 164.48(+18.82 +12.92%)
ファイブ・ビロウ<FIVE> 60.88(+4.11 +7.24%)

DHT<DHT> 10.20(+0.75 +7.94%)
インターナショナル・シーウェイズ<INSW> 31.65(+2.89 +10.05%)
ティーケイ・タンカーズ<TNK> 37.55(+3.08 +8.94%)

アップル<AAPL> 181.46(-6.92 -3.67%)
マイクロソフト<MSFT> 357.86(-1.98 -0.55%)
アマゾン<AMZN> 175.26(+4.26 +2.49%)
アルファベットC<GOOG> 149.24(+1.50 +1.02%)
テスラ<TSLA> 233.29(-6.14 -2.56%)
メタ<META> 516.25(+11.52 +2.28%)
AMD<AMD> 83.64(-2.12 -2.47%)
エヌビディア<NVDA> 97.64(+3.33 +3.53%)
イーライリリー<LLY> 723.73(-14.48 -1.96%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

関連タグ

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

FX口座 カテゴリランキング

パートナーズFXnano 42

ドル円 0.0 銭(原則固定・例外あり)
ユーロ円 0.0 銭(原則固定・例外あり)
ポンド円 0.0 銭(原則固定・例外あり)

セントラル短資FX 19

ドル円 0.2 銭(原則固定・例外あり)
ユーロ円 0.4 銭(原則固定・例外あり)
ポンド円 0.6 銭(原則固定・例外あり)

みんなのFX 17

ドル円 0.2 銭(原則固定・例外あり)
ユーロ円 0.4 銭(原則固定・例外あり)
ポンド円 0.9 銭(原則固定・例外あり)
FX口座 スプレッド比較

GMO外貨 53

ドル円 176
豪ドル円 105
トルコリラ円 39

トライオートFX 51

ドル円 172
豪ドル円 100
トルコリラ円 37

ヒロセ通商 51

ドル円 170
豪ドル円 107
トルコリラ円 37
FX口座 スワップ比較

▶︎ 総合ランキングはこちら

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます